「ザリガニの鳴くところ」と「洞窟おじさん」境遇がよく似ている
「ザリガニの鳴くところ」の境遇とよく似た本とテレビドラマが日本にもあるのをご存じですか?
「洞窟オジさん」といいます。親の酷い虐待から逃れるため、13歳で家出をしてから43年間に渡って洞窟などで野宿生活をして生き延びてきた方の実話です。本の出版は2004年、NHKが2015年にドラマ化しています。
ストーリー
「ザリガニの鳴くところ」のストーリーは、ソニー・ピクチャーズのサイトから引用しますと:
一方、「洞窟おじさん」のほうのストーリーはといえば:
「ザリガニの鳴くところ」では、そっと見守ってくれる黒人夫婦がいるそうですが、「洞窟オジさん」にもそういう親切なご夫婦や女性がおりました。
洞窟オジさんは、庭のように知り尽くした山々から野生ランを採って販売しましたが、ザリガニさんもムール貝を採って必需品に変えて生き延びていたようです。
NHKがドラマ化
筆者は新型コロナでステイホームをしていた頃に、眠れない深夜、テレビチャンネルを回していて偶然このドラマを見ました。
洞窟オジさんにはシロという犬の相棒がいました。家出をしたときに後を追ってきて、一緒に洞窟で暮らした犬です。この犬との生活描写は、なんとも美しかったです。犬が死ぬ場面では涙が止まりませんでした。
ドラマの挿入歌は、なんと、Doors(ドアーズ)の「The End(ジ・エンド)」、それにレッド・ツェッペリンの「天国への階段」も使われていました。もしかしたら、番組制作スタッフの中に60代半ば~70代半ばの往年のハードロックファンがいるのかしら?と思いました。懐かしかったです。
「The End」は映画「地獄の黙示録」で使われた音楽です。とても文字にできない放送禁止用語が使われているし、歌詞の内容も良い子には聞かせられない内容です。NHKがおおらかになったのか、英語だからパスしたのか。まあ、後者でしょう。
「地獄の黙示録」はベトナムのジャングルでしたが、「The End」は群馬県の山中の自然風景とも妙にマッチしていました。
NHKの「洞窟オジさん」は面白かったです。もしNHKのアーカイブで見られるなら、見てみてください。