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細川 貂々 (ツレがうつになりまして。)

先日、新聞に細川貂々さんの記事が載ってまして彼女が子供の頃母親から
「何をやってもできない子。自分を下げて、目立たないように生きるんだよ。」
と言われて育ったと書いていました
漫画家になり、夫の闘病を描いた「ツレがうつになりまして。」が大ヒットしても、母親には「そんな目立つことをして」と言われたとのこと

世の中には本当にそういう親がいるんだ
なんてことだ!子供を傷つけて傷つけて・・・
たぶん、そういう親は子供のために良かれと思って言ってるんだろうね・・・ただ彼女の場合はそういうわけで自分に自信が持てなかったけれど宝塚歌劇に出あい、生きる力が湧いてきたとのことで本当に良かったと思います


そう言えば昔「ツレがうつになりまして。」の感想を書いたなあって思いだして探してみるとあったのでそれを再掲します
以下の感想は2009年に私が別のブログで書いていたものです


昔、躁うつ病というものは北杜夫で知りました。
彼のエッセーなどでユーモラスに書かれてあったので、
結構世間の躁うつ病やうつ病に対するマイナスイメージを和らげるのに一役買うこととなったのではないかと思います。

それでもやはりまだまだ世間的には理解度が低い病気。

そういううつ病になってしまった夫と自分を明るく描いたこの作品、ドラマにもなって
うつ病の世間的理解度を多いにアップさせてくれたのではないかと思います。

この本のラストでは、例えるならば暗いトンネルの遥か向こうに出口が見えてきたっていう感じで終わってました。
でも・・・やはりその後が知りたいですよね。
その後のことは「その後のツレがうつになりまして。」に描かれてまして、
ようやく、暗いトンネルから脱出したようで一安心です。
ただ・・・この病気は再発しやすいそうなので完璧に安心は出来ませんが。。。

こういう本によって世間に理解され難い病気がオープンにされて、
自分(或いは家族)と同じような人がいるんだと安心したりすることが出来るっていいですよね。

ただ・・・この作品はあまりにも明るく描きすぎて、
実際はもっと辛く苦しいものなのにこんなものだと誤解されてしまうからダメだ。
或いは、この病気はその人によっていろいろと違ってくるんだから、これは作者と夫だけのパターンだから他の人にはあてはまらないから役に立たない。
などという意見があるのも事実。

うつ病というものを全く知らなかった人への入門編という感じで捉えていいのではないでしょうか。


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