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アドバイスの受け取り方

ESの添削をしていると、いろいろな文章に出会います。

1)表現は稚拙ながら、言いたいことがあって書いている文章
2)よくわからないままに、なんとなくそれっぽいことを書いてある文章
3)些細なことを、壮大な形容詞を多用してすごいことのように書く文章
4)何を言いたいのかよくわからない文章

最近は文章を書く機会が減っているので、
自力で要点を抑えた文章に仕上げるのはなかなか難しいと思います。

一番心を打つのは、1)です。
書き方を説明し、伝えたい思いや経験を言語化していくと
比較的短時間に、すっきり簡潔にまとめることができます。

2)は、やや時間がかかりますが、
書き方が全く分からないだけのことが多いので、
ポイントや構成の立て方を説明して、
何度か自分で書き、添削を受けながら粗さを削いでいくと
仕上がってきます。

3)は、やや時間がかかります。
体裁を整えることに重点が置かれ、あまり骨格となる部分が
ないケースが多いです。
壮大な言葉をただ並べるだけではなく、自分本来の気持ちを土台に構成を立てる必要があり、骨格作りが結構難しいです。

4)書き方と骨格作りと両方をクリアーしていかないと
いけないため、結構時間がかかります。
たいてい自己分析も不十分なことが多いので、採用者側の視点や書き方を案内した後で、エピソードの洗い出し、経験からの学びの言語化などを行います。長期戦になりやすいので、早めに添削を受け始めることをお勧めします。

初めはどんな風に書けばいいのか全くわかりませんから、
粗さや読みにくさがあるのは当然です。

そのため、いくつかアドバイスをしながら
採用者側の目に留まるような形に整えていくのですが、
このときの指摘をなかなか受け入れられない人が時々います。

自分を全否定、非難されているかのように受け取ってしまい
涙目になってしまったり、気持ちをシャットダウンしてしまったり
わかっていないのに「わかりました」といって終わりにしようとしたり・・

とてももったいないな・・と思います。

もちろん、

どういう態度をとるかはその人の自由ですから
しつこく後追いなどはしませんが、
成長がそこで止まってしまい、それ以上の出来にならないため
非常にもったいないな・・と思います。

全部が全部とは言いませんが、
添削を受けていないESは、粗さや改善点が多々あるため、
なかなか選考に通らないことが多いです。

ESを書くのにも、結構な時間や手間をかけているわけですから

ちょっと耳の痛いことを言われても、
謙虚に受けいれて、手直しをして、
完成度を高めて提出すれば、通過率も上がるのにな・・
と思います。

アドバイスを批判や非難と受け止めるとつらくなります。
書き方のノウハウに対する単なる改善点の指摘と思って
どうしてそう直した方がいいのか?
どういう視点で書けばいいのか?
どういう構成を立てればいいのか?を理解して、
成長の場としてとらえてもらえたらな・・と思います。

その作業を繰り返すことで、
コツがつかめてきますから、文章力もアップしますし
ESの完成度も変わってきます。

ESをよくするための指摘だととらえて、
「なるほど」「なるほど」と
素直にアドバイスを聞き入れられる人は、
それだけで得だな~と感じます。

アドバイスを受けて、どんどん良くしていけるからです。

近年は、怒られ慣れていない新人が多く、
企業でも、新人を怒らないようお達しが出ているところがあると
聞きますが、
いつも「いいね~いいね」ばかりでは成長できません。

耳の痛い指摘を、聞かずにスルーすることは
嫌な思いはしないかもしれませんが、
成長できる機会を失っているともいえると思います。

自分が何時間もかけて頑張って仕上げたものに、
あれこれ難癖をつけられるのはいやなものですが、

自力で初めて書いたESで、なかなか完成度が高いのは
10人中1人か2人くらいです。

ぜひ、他からの指摘に
耳を傾けられるようになってほしいと思います。



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