小笠原 雅

小笠原 雅

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朝焼けの女神 最終話

朝焼けの女神、14  文子の身体から優しい気持ちが入ってくる。三浦がうっとりとしていると唇を外して呟くように、 「簡単に言えば愛かしら、でもヨギーとしての行もあるから、そんな言い方になってしまうのかも」 「俺は愛してるって言って欲しいけど」  文子の髪の匂いを嗅ぐと三浦の下腹部に力が漲る。男の欲望のままにシンボルの先で文子の女を探そうとしている。 「ダメ、そのエネルギーは背骨に沿って上にあげて」  口付けをしてるのを止めてまた額を当てて指導するように文子は静かに言った。 「

    • 朝焼けの女神 天の川の下で

      朝焼けの女神、13  その日は星空が綺麗で天の川が立ち登るのがわかる。  遠くの島が街灯りを受けてうっすらと輪郭が見て取れる、その背後に星空が伸び上がって見える。  潮の香りに包まれた中で文子が伸びやかな体を伸ばして両手を天に捧げている。  長い髪を後ろで束ねた文子が、少しのお酒を飲んで頬が赤くなっているのか、頬を手で扇いでいるのを、手に持ったライトで見ていた。 「やっぱり、エネルギーを感じる場所で住まないとダメなのかな?」  独り言なのか、後ろの三浦の気配を感じて問いかけ

      • 朝焼けの女神12 瀬戸内の島

        朝焼けの女神 12  瀬戸内の島  少し寝ぼけて目覚ましを止めた。今日の朝は瀬戸内の島に手伝いをする日だ。最寄りの港でオーナー夫妻の船と待ち合わせをしている。それに乗り遅れると海上タクシーを呼ばなければ行けない。  慌てて起きてからここは文子の家だという事を思い出した。文子を迎えに行く時間を短縮出来るから少し余裕があるのでほっとした。  いつもなら寝起きは悪い方だが今日はやる気がみなぎっている。なんだろうこの清々しい気持ちは、昨日のセッションの効果が凄い。 「起きたの?」キ

        • 朝焼けの女神11 タントラの魅力

          朝焼けの女神 11  タントラの魅力 コアガズムという言葉がある。 女性がヨガのポーズを 取ってる時にエクスタシィを 感じる状態をいう。 ジムの中でも鍛える時に エクスタシィを感じる女性は 10人中に1人の割合でいると 聞いた事がある。 夜明けの神秘性や、裸になった。 と言う興奮、呼吸で身体が熱くなり エクスタシィを呼んだのも 不思議ではない。 タントラフィーリング と言う男女交合の儀式をする事を 文子はそうは言った。 男性の陽の気と、女性の陰の気を 合わせて、 クン

        朝焼けの女神 最終話

          朝焼けの女神⑩2人の修行

          朝焼けの女神⑩  2人の修行  グルが居なくなって大変な時なのにみんなで支えないとコロニーが無くなってしまうかもしれないのに」 「そうなんだ」 「そんな後に海で貴方に出会った。海から引き上げてくれた時ものすごく綺麗なエネルギーを感じたわ。  腕を掴まれた時に神さまに会った気がしたもの」 「それは大袈裟だなぁ」 「グルのプレゼントの髪留めも見つけてくれたし、すごく祝福されてる気がしたの、どうしても会いたかったしこの事を話したかったの」 「それはただの偶然じゃないかな?俺はそん

          朝焼けの女神⑩2人の修行

          朝焼けの女神⑨ 浄化すると言う事

          朝焼けの女神⑨  浄化すると言う事  そこは国道沿いのパーキングエリアの中にある、道の駅のような場所にあった。  大きな野菜直売所の看板がある、街のスーパーと変わらないぐらいの広さだ。  ここにはスーパーの様な決まった形の野菜だけって事は無い。  さっき泣いていたのが嘘の様に明るくなった文子が先頭に立ち店の中をずんずんと歩いて行く。  店の中に入ると文子がはしゃぐように野菜を手に持ち説明してくれる。  なんかなぁ野菜ではしゃげるって凄いなぁ。たしかに人参でも種類があるし色も

          朝焼けの女神⑨ 浄化すると言う事

          朝焼けの女神8 ヨガのエネルギー

          朝焼けの女神⑧  ヨガのエネルギー 「髪止めありがとうございます。あれはインドに修行に行ってた時に買った物なんです。 石がついていたでしょあれは私の導師が付けてくれた物なのです」 「導師?」 「聴き慣れているのは(グル)ですよね。 3年前にインドに行きました。その時は旅行です。ただ帰る予定は決めてなかったので好きな所を回ってました。」 「1人で旅を?インド?」 「そうです、一度就職したんですが、上手くいかなくて、そんな時にヨガに出会ったんです、だんだん楽しくなってね」  三

          朝焼けの女神8 ヨガのエネルギー

          朝焼けの女神⑦髪留めの繋がり

          朝焼けの女神⑦  髪留めの繋がり  会社の昼休みだ。三浦はいつも行く牛丼チェーン店に向かって歩いていた。  目の前の信号が赤になった時に電話が鳴った。  会社の携帯だ。知らない電話番号が呼んでいる。  新規のお客様かもしれない、三浦は反射的に立ち止まって交差点に背を向け営業向けの声を出した。 「はい、〇〇会社の三浦です。どちら様ですしょうか?」  相手は知らない女性の声だった。 「今お電話よろしいでしょうか?私は斎藤文子と言います。髪留め届けて頂いた方ですよね。名刺頂いたの

          朝焼けの女神⑦髪留めの繋がり

          朝焼けの女神⑥

          朝焼けの女神、⑥ 北海道の思い出  最終日は宿泊棟の外壁をペンキで塗り潮風対策をしていた。美味い飯を食い、オーナー自慢の風呂に入り、三浦はベットでスマホを眺めていた。  ふと昔ブロックされてしまった元彼女のことを思い出していた。  その日は、  どうやら一年前から付き合っていた彼女の井口飛鳥からブロックされてしまったようだ。  スマホでラインをブロックされてしまった時の対応方法を調べているが、結局は連絡が取れてもそこから先が肝心だから、ブロックされた事実をラインの運営会社

          朝焼けの女神⑥

          朝焼けの女神⑤

          朝焼けの女神、⑤ 「契り」ではないセックス  太郎は文子からのショートメールで住所が届いたのを頼りに、スマートフォンで検索してなんとかナビでたどり着いた。  そこは築40年50年ぐらいのがっしりした作りのマンションだった。  簡単な作りのエントランスの前で文子は待ってくれていた。  三年前よりは痩せたのか腰回りが細くなった気がする。インドの高地は紫外線がキツイのだろう肌もずいぶん焼けている。  駆け寄ってキスをしたい衝動が出た。  何をするんだ、文子に結婚した事や、子どもが

          朝焼けの女神⑤

          朝焼けの女神④

          朝焼けの女神、④  過ぎてしまった恋 湯船から上がり髪の毛を乾かす前にフロントに電話してこの夜泊まることを伝えた。 「宿泊プランの変更をお願いしたいのですが、私ですか?私は斎藤文子です。そうです1103号室の。  デイユースで使わせて貰ってるのですがこのまま一泊させて貰っても良いでしょうか?」  都会には帰りたく無い。  帰りの電車は明日の夕方の予定だったので今日帰るのは少し変な気がする。以外にこの部屋は広くて落ち着く。 「そうですか、部屋は変えなくて良いですこの部屋のま

          朝焼けの女神④

          朝焼けの女神、③

            朝焼けの女神、③ 神なる者の腕 私は溺れている!  気管に塩水が入って息がしにくい  耳からプクプクと音がする。鼻の孔に、口の中に、砂と海水が入って来てパニックになってしまっている。  鼻の奥がツーンと痛い。  波が来るたびに片足が砂の中に埋まって行く気がする。海の中に引き込まれてしまったような感覚があって身動き出来ない。身体中が海中に浸かってしまった気がする。  そんな時目の前に神が現れた。  目の中に砂が入って来て痛いのに、私は両目を出来るだけ開いて神の差し出す

          朝焼けの女神、③

          朝焼けの女神②

          朝焼けの女神、② 浜辺でヨガをする裸体の女 足の裏はしっかり地面につき、肩に力が入りすぎていない。顎が不自然に上がるのを 気にしたのか修正している。目は伸ばした前方の手の指先あたりを見る。  肩甲骨が浮き出て、肋骨が柔らかい皮膚に包まれている。呼吸と共に肋骨が柔らかく膨れそれに合わせて乳房が左右に揺れている。  息をたっぷり吸ったあと、吐きながら両手をおろし、ゆっくりと砂浜に手を付いた。  ゆっくりと腰を折り、上半身を前に倒している。たったまま上半身を太ももにつける様に折

          朝焼けの女神②

          小説を書いて見ました。

          ヨガをテーマに、交接、エネルギーの交流など私が好きなテーマばかりです。 読んでいただけたら幸いです。 朝焼けの女神、① 宵の明星、金星の輝き  裸の女が朝の浜辺でヨガをしている写真を見た。  あれはなんの広告だったんだろう。  しなやかな曲線、張りのある肌、朝焼けはありったけの美しい色を出して1人の女を荘厳している。  神秘的な世界の中に美しい臀部の丸み。  きっとこの世で1番美しいと思う。  それが全ての始まりだった。 今日は朝早く起きた、それも日の出前。  部

          小説を書いて見ました。

          セックスレスについて考える。オルガズムについて。

          セックスレスについて考える 6、オルガズム  この頃、女性の身体の性感帯の開発手技の情報が多い。  筆者が知ってるだけで、デリケート部分、性器を直接触らずにオルガズムに導けるのは、体外ポルチオ、スペンス乳腺尾、が代表的な所で皆さんも知っていると思う。  これは触れば良いと言う事でも無く、あらかじめ触られると性的に興奮する事前準備が必要だと言う事で、凄い効果があるけど導入部では使いづらい。  つまりは最初に興奮させる所作がありきで。ブラを取った状態や下腹を無抵抗に触らせて貰

          セックスレスについて考える。オルガズムについて。

          セックスレスについて考える 5改善案として

          5、改善案として  最初にこんなタイトル書いてしまったから使うけど大袈裟なものじゃないです。  ウチの夫婦の場合、手術のトラウマから身体を触って貰うのも嫌という感じから、マッサージをして、オルガズムを感じて貰える迄になった。その事をレスの解消と思っている。  経皮吸収のエストロゲンオイルを使って、デリケートゾーンのマッサージをすると、女性機能が回復する事が期待される。  濡れるようになってもらおうと思っているんだけど。痒みや匂いも改善するんだって。  ここでは50歳以上

          セックスレスについて考える 5改善案として