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オンラインの葛藤。【ひねくれ育児日記】

出産前、私は今後の仕事やブログの企画の参考になどと考え、仕事帰りなどに時々トークイベントに参加していた。うまくいくと、登壇者や他の参加者とお話しして、後で取材をお願いできることもあった。

しかし出産後しばらくはそんなに出歩けないし、仕事に復帰したら、終業後すぐに子どもを保育園に迎えに行かなければならなくなる。この先トークイベントに行く時間はどこにあるのだろう、行けなかったらどこでいろいろな人のことを知ればいいのだろう、と思っていた。

ところがこの状況下で、開催されるイベントはどれもオンラインになっている。それなら家にいてもイベントに参加できるのではないか。

YouTubeやインスタライブ、Facebook Liveなどで生配信しているものは、時間が合ったら見始めることができ、途中から途中まででも割と気兼ねがいらない。しかも、アーカイブが残るものが多い。こういう状況になる前にはなかったことだ。
今は家事をしながらアーカイブを聞いているが、興味のあるものだけでも聞ききれないくらいの量だ。

ただ、イベントにリアルタイムでZoomで参加するのは、今は躊躇してしまう。子どもの世話で時間が読めず、いつ離脱するかわからない。有料のものだけでなく、「はじまり商店街」主催のものなど無料のものも多いので、経済的にできないわけではないのだが。そのため、イベントで人と話をすることはなかなかできていない。

さらに、SNSを見ていると、オンライン講座のお知らせが次々と流れてくる。なかには、これまでオフラインで行われていて興味があったけれど行けなかったものもある。その時間だけ夫に子どもを見てもらえば、参加できないことはないだろう。

しかし実際には、子どもの相手をしていると自分で何かする時間はなかなか取れない。睡眠時間を削れば取れるのだろうが、少しやってみると子どもの相手をするのに体力がもたなかったり、疲れが抜けなかったりした。

イベントも講座も、やれるはずなのにやれない自分は、知らない人と話したり新しいことを始めたりする勇気が出ないのを、子どもを言い訳にしているだけではないのか。努力が足りないのではないか。そう思えてくる。

一方で、子どもがまだ3か月、この時期は一生のうちに二度とないのに、子どものことをもっと見ているべきではないのか、という気もする。わからないことを調べたり、足りないものを注文したり、何かを手作りしたり、子どものためにやることはたくさんある。子どもが起きていて、自分のほうをじっと見ている中で自分のことをやるのは、今は憚られてしまう。

物理的にできないことであれば諦めもつくし、子どものことに集中するのかもしれない。オンラインでできることが増えたからこそ生まれている葛藤なのだろう。
子どものことをしながら、どれくらい何をするか。これからも手探りになるのだろうと思う。

予防接種の翌日、人生で初めての38度越えの熱。副反応だろうと思いつつも、夫が心配するし、まだ3か月だと思うと気になって、病院に連れていく。先生も「もう少し様子を見ていればいいのに…」的な様子は出さないでくれてほっとする。翌日には熱は下がった。


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