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【MtG】今こそ赤単バーン【旧枠モダン】

強風だか豪雨により交通が麻痺、0回戦敗退となった2日連続GP旧枠モダン
遅れながらもここに持ち込み予定だった1つのデッキリストとその選択理由を記そうと思う。

1.デッキリスト

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クリーチャー(4)
4《モグの狂信者》

呪文(37)
4《稲妻》
4《ショック》
4《炎の印章》
2《魔力激突》
4《火葬》
4《いかづち》
4《火炎の裂け目》
2《ゲリラ戦術》
1《紅蓮地獄》
4《吠えたける鉱山》
4《怒鳴りつけ》

土地(19)
4《忘れられた洞窟》
4《ミシュラの工廠》
11《山》

サイドボード(15)
2《山》
4《トーモッドの墓所》
2《ゲリラ戦術》
2《紅蓮地獄》
3《略奪》
2《ネビニラルの円盤》

2.なぜ赤単バーンを選択したのか 

調整初日、まずは前回優勝デッキである【トリココントロール】を使ってみる。
追加カードは《火+氷》くらいだが大きな強化と言えるためデッキパワーは十分との判断だ。

結果としては、その程度の調整では全く勝てなかった。
MH2で産まれた【カーミックボンバー】にまるで勝てないのである。

むり

(大体の場合ですべて致命傷)

勝てない理由は明確であり
・打ち消さなければいけないカードが多い(なだれ乗りの影響でカーミックは1枚目から基本的にカウンター必須になりがち)
・サーチが豊富で上記カードが頻繁に飛んでくる
・盤面もほどほどに形成されるので火力を顔に打ち切れない
・カーミック相手の話ではないが、環境に黒を使用したデッキが増えた結果、稲妻の天使の耐性があまり強みを発揮しなくなった

これらの点が大きく響いている。
この時点でもう1つ所有している、トリコを強く意識した【緑白アグロ】も選択肢から消えてしまった。

ここでデッキ選択の考えが2方向に分かれる。
トリコから分解し特化する方向性、すべてを打ち消して勝利を目指す【ネザーゴー】とすべてを焼き切る【赤単バーン】である。
今回は、下記のように環境を考えた結果【赤単バーン】となった

・【トリココントロール】【白単アグロ】など、赤に強いが【カーミックボンバー】に速度や対応が追い付かないデッキが減ると予想
・【カーミックボンバー】【ブレイズ】など対策を求められるデッキの増加によるサイドボードの変化(具体的には赤の防御円など致命傷になる置物を入れるスロットの減少を予想)
・【ブレイズ】などの台頭による環境内に増える可能性のある除去への耐性が重要と予想
・コンボに間に合わない純粋なアグロ(白単アグロなど)の減少を予想

3.採用カードについて

【メインボード】

3~4点火力

・3点(4点)火力枠
 《稲妻》を筆頭にこのデッキのメイン火力となるカード。
 《火炎の裂け目》はモダンホライゾン2からの追加カード。
 自身へのダメージも大きいが、先に焼き切れば問題ない。

2点火力

・2点火力枠
 ゲリラ戦術は入れ替え枠。
 今回はブレイズが増えるにあたり《貪欲なるねずみ》などハンデスが増える事を予想して選択している。

2点火力

・ドローソース
 《吠えたける鉱山》は本デッキで最も初手に欲しいカードとすら言える。
 相手が【カーミックボンバー】であっても設置。どのみち相手にはサーチが複数あるので、もたつくほど負け筋が増える。

 《怒鳴りつけ》は《吠えたける鉱山》が無い場合に優秀だが鉱山設置後はあまり引きたくないため、枚数は要調整である。
 5点選択の場合も、コスト比は良くないが枚数あたりのダメージが高いため問題なく強力な呪文である。

モグファナ

・クリーチャー枠
 唯一のクリーチャー。
 半端な枚数クリーチャーを入れても除去の的になるだけだったのでこの子だけが残された。

魔力激突

・趣味の枠
 半分趣味、半分まじめ。まじめな部分として
 ・鉱山から引き込む1マナ火力を増やす
 ・最悪の場合《赤の防御円》を貫通できる
 と言った点を評価して採用。

【サイドボード】

山

・《山》
 ランデス相手に《ミシュラの工廠》のみ残されて動けない場面が多発したので採用。

トーモッドの墓所

・《トーモッドの墓所》
 主に【カーミックボンバー】相手にサイドイン。
 1度コンボを防ぐだけでも稼げるターンは大きい。

サイド

・詰み防止と全体除去
 軽量横並べ対策の《紅蓮地獄》に加えて、《チョー=マノ》やプロテクション赤生物への回答になる【ネビニラルの円盤】を採用。
 《略奪》は同じく致命傷になりかねないアーティファクトへの対策と土地破壊の可能性を考えた枠だが、若干怪しいかもしれない。

4.不採用のカードについて

クリーチャー不採用

・各種クリーチャー
 最初は採用していたが、《渋面の溶岩使い》は1ターン生存してようやく《ショック》と同程度の活躍であるわりに、【ブレイズ】とその対策で増加した除去の良い当てどころにしかならないので不採用。
 長く生存する場面では強力なので、メタゲーム次第ではぜひ採用したい。

 《ボール・ライトニング》は《ゴブリンの砲撃》で徴募兵と0点の交換になった瞬間に抜けた。
 そも他に攻めるクリーチャーが居ない場面ではあまり美味しい状況は生み出しにくいことも分かった。

呪文

・火力呪文
 《炎の稲妻》の強みはフラッシュバックだが、ドローソースがあれば基本的に他の火力を打つ事になり、無い場合に5マナまで伸びる試合は2点で解決する段階を超えている場面が多いので不採用。

 《火山の槌》は失念しておりました。
 メインのゲリラ戦術は少なくともこちらと入れ替えで良いと思います。

 《ウルザの激怒》はキッカーまで辿り着くことはまず無く、打ち消されないメリットも3点のためだけにコストの重いカードを採用するほどでは無いと考え不採用。

5.おわりに

 私のように、マジックを始めて2年前後と言った身にはクリーチャーで攻めるのではなく、火力呪文のみで攻め切る【バーン】と言うデッキは非常に新鮮なもので、飽きることなく回し続けることのできる良い相棒となりました。

 極端な対策カードが前環境より減少している今だからこそ、もし興味のある方はこの機会に一度回してみてはいかがでしょうか。

 プレイできる環境は限られるかと思われますが、もし機会に恵まれれば私のようにマジックを始めてまだ日が浅いけど興味がある!と言った皆様も是非プレイしてみてください。
 様々なアーキタイプがバランス良く散らばり、デッキ構築の楽しみや調整のしがいに溢れるフォーマットです。

 それでは皆様、最後までお読みいただきありがとうございます。


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執筆中に《チョー=マノ》+《最下層民》コンボや【オーランカー】対策カードが旧枠モダン入り確定していました。時代、来てます…?

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