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在りかた
ひとの数だけ、世界がある。
生き物の数だけ、世界がある。
無限だとも言える。
実際にそれぞれ、起こっている事実はひとつだけ。
なんとも不思議なお話。
とらえ方で、いかようにも変わる。
その色味や風味、明暗のバランスも。
あるからこそ、触れられる?
ただ、こころまで触れるには
とても足りない、肌の感覚だけでは。
と思えば知らぬ間に、
触れていたなんてこともある。
ひとのこころは、癖があるんだって
いまいちまだ、よくわからない。
四角がみんな違うから、補い合うんだって。
気づくところが違うから。
すてきだなって、おもえるうちは
わたしにもできるといい。
間を恐がらないで、
ただ寄り添ったり、腰引けずに伝えるのに
要るのは、根気と熱意。
沸き上がるのを、すなおに感じたい。
どれだけ行動にするかなんだ、結局。
距離感は、一度すっごく近づいて、また遠くへ離れたりする。いろんな想いをして、相手も傷つけながら学ぶしかない。
そもそもなにもなかった、はじめは。
解っていると息がしやすくなる。
いま、わたしは空気を吐いている。
目の前の、ひとは存在している。
こころにまで届いて、
はじめてあるのだとわかる。
お互いが、わかる。
からだを与えられてはや26年
動かしてはいるものの、
おもったより全く差し出せている気がせず。
よく知ってるつもりになって、
ときどき、やになる。
あのひとのことや、やってきたこと、
放った言葉とか、もろもろ。
たぶん、はじめの音で決まる。
話の内容なんて、ほんとはどうだっていい。
"あなたに会えてうれしいです"
ほほ笑み、または、はにかみかもしれない。
あたたかい眼差しと、ひらけた頭で
いつでも、誰でも、みたい。
なんの期待もなく。
はじめましても、お久しぶりねもなく。
固定概念にとらわれることもなく。
あいさつしたい、いつでも。
そのいい緊張感で、
自分にも向き合っていたい。
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