見出し画像

行商回顧録vol.1

以前、どこかに記録したはずが
なくなってしまったから記憶を辿って書きます。


最近なぜか、ある家族のことをよく思い出す。
あれはいつだったろう。
あざみ野のあたりの住宅街
ひとりでお家をまわっていた時

アルファードかな、とにかく大きな黒い車。
洗車をしているお兄さんに声をかけた。
細身で小柄。よく日に焼けた、優しそうな人だった。

ちょっと待ってて、と入っていった
玄関からばたばたと出てきたふたりのお子さん。
女の子と男の子。
それから遅れて、部屋着の奥さんと末っ子らしき男の子。

合計5人に取り囲まれても
圧は全くなかった。

一番上がっていたのは、奥さん。
目を輝かせて、すごいじゃん!とりあえず買おうよ。
と、一通り買ってくれた気がする。

あとジャムのおおきいのも買おう!
と末っ子。
家族一同が同時に、こらっ。
突っ込むのが、とってもかわいくて印象的だった。

あったかくて、賑やかな空間。
またどこかで出会っても、会わなくても
今も変わらずあのまま、彼らはどこかで暮らしてるのかな。
そう考えるだけで、風が吹き抜けるような
さわやかな気持ちになる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?