1月16日 生配信 Make Noise Morphagene 【Flute with Modular】
Make Noise Morphagene
⬆︎こちらのリンクで1月16日 20:00より配信します
(2023年より時間が20:00スタートとなります)
是非リアルタイムのチャットでご参加ください。
Make Noise メーカーの特徴
Morphageneは私が最初にモジュラーの感覚を掴む事ができたモジュールです。今までMMMでは、同じくMake Noiseの、Maths, Memeophonをご紹介してきましたが、3つ目のMake Noise社の製品です。モジュラーの面白いと思う所の一つは、メーカーによってスタイルが全く異なり、各メーカーの思想に触れられる所。各所クリエイションの出発点が非常に興味深く、そこからモジュレーションしていく事で、唯一無二なサウンドを生み出す事が出来ます。
制作者との距離
私は海外から個人輸入したので、分からない事があった時、直接メーカーに問い合わせしました。Make Noiseに限らず、モジュラーや電子楽器全般に言える事ですが、大体メーカーに直接問い合わせると、猛烈なスピードでトラブルシューティングして、問題が速攻で解決するだけでなく、次につながるアイディアだったり、新しい視点を頂ける事が多いです。これは今までいたアコースティックの世界と感覚が違う所で、すごく新鮮。しかも、制作者と直接やりとりできると、楽器と向き合う時の感覚が変わってきます。より身近に感じるし、元々モジュラーは生命体のようなエレメントがありますが、さらに楽器とのコミュニケーションが深まる気がします。
問い合わせした際、"フルートとモジュラーを合わせていて、他にやっている人がいないから、どこに限界があるのかが分からないけれど、面白い” という事をお伝えしたら、ビデオも見てくださって、"Keep the good work going!"という励ましも頂きました。こういう事って音楽に取り組む上で、本当に大切なんです。”どこに限界があるか分からない”というのは、面白いですが、怖い事でもあります。そこでまさに制作者からの応援というのが、どれほどありがたい事か!
ミュージック・コンクレート
さて、そんなMake Noise のMorphageneでどんな事ができるのか、という事ですが、ミュージックコンクレートの発想が原点にあって、
Morphageneの説明書にはこう書かれています。
音のサンプルを細かく分割し、それを再編する事で無限の展開を生み出します。分割する音のデータをリアルタイムで採取する事。再現性のないものをリアルタイムで生み出す工程が、私が今までアコースティックの即興で取り組んできた方向性と親和性があって、それも最初に感覚が掴めた要因でした。
初心者にとっての扱いやすさ
Make Noiseの製品は、直観的に触って変化が生み出せる所が扱いやすく、初心者にありがたい仕様。逆に今まで何度か紹介しているMuteble Instrumentsはパネルだけ見ても何の事だかさっぱり分からず、適当にツマミを捻っても変化がなかったりするのですが、仕組みを理解してから使うとその可能性の深さに圧倒されます。Make Noiseも最初にパッと変化を生み出せても、その後使いこなすには試行錯誤が必要なので、どちらにしろ同じ事ですが、最初の一台として今回紹介するMorphageneがなければ、私のモジュラーライフは挫折したと思うので、本当にありがたいです。
時間の最小単位
音のサンプルを細かく分割する事は、プランク時間(時間の定義)にもつながってきます。量子論の父、マックス・プランクが提唱した時間の最小単位は10の-44乗秒。私たちは10の-44乗秒毎に変化していると思うと、カットアップされた音を扱う事がどれだけすごい事なのか、想像しただけで宇宙が拡張します。
もちろん、実際その単位では知覚できないですし、Morphageneが可能にしてくれる1/10秒でも十分すぎる単位。これをどう扱うかは音楽家次第。このような冒険を可能にしてくれた、Make Noiseのトニー・ローランド氏、そしてミュージック・コンクレートのピエール・シェフールに敬意を表し、新しい道を開拓して参ります。是非配信を楽しみにしていてください。
こちらは、問い合わせの際にMake Noiseに送って、励ましのお言葉をいただいたビデオ↓ この時より進化しています🔥
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