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直書書観 「ひかり」ワークショップ&ライブ、無事終了しました。

会場の茶会記クリフサイドは、
茅野の別荘地の最奥部、
ブナ、シラカバ、クヌギなどの高木に囲まれた、
斜面に突き出るように建てられています。

大小のテラスとモダンな大窓を持つ別荘が、
店主の福地さんと、
茶会記仲間の手作業によってリフォームされ、
新宿大京町にあった以前のお店の雰囲気を、
そのまま最高のロケーションの中に反映しています。

Miyaと雪妃さんが出会ったのは、
大京町時代の黎明期の喫茶茶会記。
即興表現の充実を目指して始めた活動は、
今年で10年を迎えました。

その節目を、時を同じくして新天地で再スタートした、
茶会記クリフサイドで開催することは、
とても大きな喜びでした。


今回の「直書観音」は、
ワークショップを夜の室内で、
ライブを昼の大テラスで行いました。

さながら前夜祭のようなワークショップ。
フランスからの参加者オンラインで迎えました。
Zoomを使用してリアルタイムで、
複数の参加者がそれぞれの場所で、
音と書を紡ぎました。

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書と音の静謐を共有するために、
事前に作成した動画を共有し、
バイオリン、ピアノ、鼻笛、ドラムスティックなど、
思い思いの楽器と書で交互にセッション。

想像以上のシンクロ感。
物理的な場の隔たりを全く感じない、
想像的な時間。

まさに情報としての「場」をリアルに体験する時間になりました。
ワークショップの配信というよりは、
物理的に離れた参加者と双方向的に創作が成立しており、
感覚的にはメディアアートと呼べるものでした。

Can-On ユーロ支部のエージェント Yukiさんとの、
オンラインでの打ち上げも、新しい時代のアートのあり方に終始し、
熱量のあるものに。

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〜〜〜これより閑話〜〜〜

さて、20日はライブの前に全員で早く起き出し、
近くのイングリッシュガーデンで朝食をとり、
八ヶ岳と富士山、中央アルプスが一望できる、
絶景スポットまでドライブ。

ここで注目したいのが、茶会記クリフサイドのもう一つの看板、
ルノー4(カトル)。

見た目のオシャレさもさることながら、
それを駆る店主・福地氏は運転が超上手い。

スタッフはメルセデス(1800cc)を運転していましたが、
所々信号などで離れても一気にカトルに追い付かれ、
峠道で先行されても全く前がつかえるストレスを感じなかった。
出力差は実に100馬力近いのに!しかもあのちっこいのに3人乗車で!

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帰りに雪妃さんと運転を交代し、
カトルの助手席に乗り込んでみたのですが、
福地さんは、コースのラインどりと、
全ての運転操作がものすごく的確。

さらにカトルのメカニズムにも、腑に落ちる部分が多くあり、
茅野の別荘地で使用するには見た目以上の大きな価値あり。

ただのオシャレ車だと思ったら大間違いだ!
茶会記クリフサイドに電車でお越しの皆さまは、
駅から福地さんがカトルで送迎してくれます。

絶景スポットで直書観音グッズのプロモーション写真を(思いつきで)パチリ。
楽しさが溢れているのがわかると思います。

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〜〜〜閑話休題〜〜〜〜

いよいよ本番のライブです。

テーマは「ひかり」

パフォーマンスの場所には1F(地下ともいえる?)テラスを選択。
この大きなテラスの周囲は高木に囲まれていて、
中央に大きく置かれた奉書紙に木漏れ日がさしていました。
すでにパフォーマンスの行先を暗示しているかのよう。

現地参加のお客さんがテラスにいらっしゃり、
いよいよスタート。

まずは、昨日ワークショップの集大成として揮毫した、
「光」を2Fテラスから下げ、書き継いでゆく、
オープニングのパフォーマンス。時空がつながってゆく感覚。

一部が終了すると店主・福地氏に登場していただき、
お互いの新しい門出を祝福し合い、
想いも新たにメインの2部へ。
直書観音の定番になりつつある、Rie Fujimakiさんのキモノドレスが緑に映えます。

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Miyaのライブエフェクティブフルートは、
電子音でありがなら木々の間に間に美しく消えてゆきます。
フルートの音は森を渡る風と一体になり、
能管の響きは高木の幹を貫く微かな雷光のようでもありました。

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雪妃さんの筆先はそれらが一体となった場の空気を捉え、
その中を蠢くように走っていきます。
薄墨から濃墨、そして銀泥から金泥へ。

神秘的な動作で雅印が押され完成した書は、
中央には大きく「人」の文字。
その周りに光を纏うように、さまざまな文字が躍ります。
まさに汎神的な気の写生、
その日そこにしかないものであり、
未来に約束されたものでもあるような確かさ。

それが光の網目に乗って広がってゆく、
直書観音の新しい船出は、
ふたりが出会った茶会記の再出発と重なり合い、
今後の展開に胸が躍る、大変美しいものになりました。

Can-On スタッフ

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