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3月13日 生配信 MUTABLE INSTRUMENTS EARS 【Flute with Modular】

⬆︎こちらのリンクで3月13日 20:00より配信します

コンタクト・マイク付きシグナル・プロセッサー・モジュール

Ears はロンドンのDIYを中心としたMusic Things とフランスのMutable Instruments がコラボレーションした作品。Music Things のMikrophonieがベースになっています。エンベロープフォロワー出力、ゲート出力がついていて、入力音の音量変化やタイミングをCVとして扱う事も可能。

実はこのモジュール、シンプルな機能ですが、私のセットの中で最重要モジュールの一つ。これがないとはじまらないものなのです。最初、このモジュールの存在を知らなかったため、フルートの音をユーロラックに取り込んだ後、身動きが取れず、"やっぱりフルートとモジュラーを合わせるのは無理か"と諦めてかけていました。

何故そんな事になったかというと、最初の段階で、ある程度おすすめしていただいた機材でスタートしたのですが、誰もフルートとモジュラーを合わせた表現というのをしていないので、具体的にどうやれば実現するか、わからない所からのスタート。とはいえ、これはフルートに限った事ではなく、一人一宇宙のモジュラーの世界、自分以外には表現する方法がわからない、というのが正解で、人に教えてもらった機材で楽にスタートしようとした事が全ての原因ではあるのですが😅

ただ、最初から自分に合う機材を選ぶというのは、素人スタートだとなかなか難しく、ありがたい事に一楽義満さん、そして、ご自身も演奏家として活動されている島村楽器の阪口昌祥さんに教えていただいて、まずはフルートの音を綺麗に取り組むためにVERMONAのTAI-4というオーディオインターフェイスを教えて頂きました。(次回のMMMでご紹介します)

これで音が出るはず、とフルートのマイクを繋いでみたものの、一切反応しない💦はじめてのモジュラー、めちゃくちゃドキドキして繋いだのに、音が出ない事のショックといったら!!何が原因かわからず、目の前に広がった楽園に入れないような感覚で、焦りと怒りと恐怖に襲われましたよ。

しばらく落ち着いた後、前出のお二人に相談したら、ゲインが足りないのでは、との事。フルートを繋いでいるマイクレベルに対して、ユーロラックのレベルの方が圧倒的に大きいので、マイクレベルを増幅する必要がある事がわかりました。そこで、TAI-4につなぐ前に、プリアンプを使用してマイクレベルをラインラベルまで増幅した所、ユーロラックで微かな反応が!そこでもう一度お二人に相談した所、さらにユーロラックの中で音を増幅できるEarsを紹介していただいたのが、こちらのモジュールとの出会い。

Earsは最大40dBまで増幅する事が可能で、付属のコンタクトマイクの微細な音まで拾い上げ、接続先のモジュールで様々な加工をする事が可能です。プリアンプを経由したラインラベルのフルートの音をオーディオ・インターフェイスからEarsに接続する事で、申し分ないゲインでユーロラックに取り込む事ができ、そこから各モジュールに接続して自由自在に加工する事ができます。

ようやく音が出て安心した事と、最初の段階で焦り・怒り・恐怖に囚われた自分の愚かさから、なんだかEarsに向き合うのが気恥ずかしくて、しばらくEarsは意識せず、その先のモジュールの練習ばかりしていましたが、今回あらためて紹介しようと思って見直したら、これがないとはじまらない最重要モジュールだった事に気がつきました。

ただのレベルの増幅だけでなく、エンベロープフォロワーやゲート出力も搭載されているので、たとえば、フルートの音の音量変化や、入力のタイミングを別のモジュールと連動させて音楽を構築する事が可能。もちろん、付属のコンタクトマイクも、かなり使い勝手が良い。

という訳で、今回はほぼ初心(本当のはじまりはオーディオインターフェイスですが)にかえって、フルートの音の入力から広がる世界に目を向ける内容になります。

とうぞお楽しみに!

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