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未来を想像する難しさとその先にあるワクワク 〜テクノロジーキャリアを志向する女子学生を増やすには〜

2024/01/28、デロイト トーマツ グループ「Women in Tech」(以下WiT)×「エリックゼミ」の社会課題解決に向けた事業構想策定プログラムの最終発表を無事終えることができました。

今回のプログラムは、Women in Techメンバーが事業構想策定から提案書の作成まで学生に伴走する取り組みであり、年間を通して実施してきました。

2023/05/11に行われたキックオフ時からあっという間に時間が過ぎ、1年間今回のプログラムが頭から離れることがありませんでした。それ程、事業策定に苦しみ、もがき、グループ内で対立しながら取り組みました。

以下、キックオフの様子

WiTメンバーの皆様が相模原キャンパスにまで足を運び授業をして下さったり、業務の合間に壁打ちをして下さったりと、毎週WiTメンバーの方々にはお世話になっていた気がします。とても濃い時間を過ごし、書きたいことがいくつかありますが、今回はこのプログラムの最終発表で私が担当したスライド内容についてや年間プログラムを終えて感じたことを記載したいと思います。


改めて、私たちが与えられたお題ですが「テクノロジーキャリアを志向する女子学生を増やすためには?」でした。

イントロダクション

MVV

さて、今回の事業構想において私たちのMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)についてです。

M:全業界/職種に当たり前に女性がいる世界

テクノロジー職を志向する女子学生を増やすことは私たちが与えられたお題の回答にはなり得ますが、それはあくまで通過点という意味です。どの業界・職種においても男女関係なく存在する世界をミッションと置きました。

V:自由にチャレンジできる世界

他人の目や声に惑わされ、自身が実現したい世界を阻害されていると感じたからです。(詳しくは1つ下で説明。)

V:職業とジェンダーを紐付けるバイアスの減少
現在は少なからず女性が少なそうだからやめておこうというようなイメージによって自身の選択を諦める人がいるように感じます。そのため、職業とジェンダーを結びつける偏見を取り除くことで学生の自由なキャリア選択を実現させることをバリューとしました。

ビジョン設定理由

ビジョンとして掲げた理由は、新卒入社までの約20年間の人生において家族・友人・SNSなど様々なインフルエンサーによって偏見を作られることで知らずと制限を受けることで学生がテクノロジーキャリアを志向する機会が減少しているからです。

キャリア選択に大きな影響を与える3つのポイント

前提として、ビジョン設定理由で述べたように私たちはたくさんの影響をたくさんのインフルエンサーによって受けています。その中でも特に強い影響を与える3つを挙げました。

1つ目は、自身の就職活動です。
ここは言わずもがな自身で進路を決める大きなポイントです。

2つ目が就職活動に至るまでの親の価値観や言動です。
価値観というのは一緒にいる人から受けやすいです。親と一緒に過ごす時間が1番多いとして、その影響力は強くなります。比較的新しい業界のテクノロジー業界を毛嫌いしたり、大手企業が正義と感じていたり、仕事はしなくていいと考えていたり様々です。

3つ目が就職活動を終えた後に所属する企業です。
私たちが就職活動を終え、企業に所属したとしても企業が進化していなければ恐らく新入社員はやめて行き、その評判をみて結果的に入社するのを躊躇する負のスパイラルができます。

2つ目、3つ目のポイントが1つ目に紹介した私たちが就職活動をするポイントに大きく影響を与えます。
そして、私たちは今回短期的に効果が期待できる1つ目の学生向けの施策をメインで考え、2つ目、3つ目の親・企業には将来的に施策を打つ方針を固めました。

学生への施策は、バンドエイドのような傷口を塞ぐもので、親・業界向けの施策はがその怪我を根本的に治す薬になるというイメージです。

ここにほかのメンバーのソリューション詳細が書かれたノート記事を載せますので詳しくはそちらをご覧下さい。

財務計画

続いて財務計画です。

WiTメンバーの方に一般的に企業はペイバックを1年半〜3年の間に求めているということを伺いました。実際に初期費用、各月の売上から出費(固定費+変動費)を引いてみたところ計算では20ヶ月頃には黒字になることが予想されます。細かな計算に関しては以下の表にまとめてあります。

初めてビジネスで動くお金を文字におこしてみましたので、至らない点もあると思いますがご了承ください。

結論

最後に結論です。
ここから先は、「キャリア選択に大きな影響を与える3つのポイント」で紹介したメンバーのnoteをご覧になってからお読み頂けると幸いです。

念のため、もう一度貼っておきます。

簡単なサービス内容

私たちは今回の「テクノロジーキャリアを志向する女子学生を増やす」というお題に対して、就職活動と採用の双方に着目した「AIナビ」を提案しました。
両者の面倒を解決することがコンセプトになっており、学生にとっては500円で就活のアレコレを解決できるものとなっており、企業にとってはテクノロジー職に興味のない学生を獲得出来る機会、つまり母集団形成から採用時の連絡など少しでも企業側の工数を減らすサービスを提供します。意識しない間にテクノロジーの凄さに触れその魅力に惹き付けられていくことでこのお題への解決を目指しました。

今後の展望

「キャリア選択における大きな影響を与える3つのポイント」で述べたように今回は短期的な効果が見込める学生にフォーカスを置いた提案を行いました。20ヶ月以降黒字になり、収益が安定した段階で根本原因となっている親・企業へのアプローチをしようと考えています。


プログラムを通して感じたこと

私が今回のプログラムで感じたことは以下の2つです。

1.自由という難しさ

「自由に発散してください。」この言葉自体には全くの制限がありません。私が何事にも囚われずに自由に思ったことを発散することができます。しかし、私が生きてきたたった22年間でこの自由は制限された自由になっていたと思います。
今振り返ると日本では答えが決まったことをよく考えさせられていたと思います。あるいは、その答えに辿り着くように導かれてるような教育を受けていた気がします。結果として、未来を自由に描いたところで出てくる答えはある程度皆が思いつくような一般的なものでした。こうあって欲しい世界というのを描くことをどこか恐れていたような気がします。しかし、今回ビジョニングから行い私たちが実現したい世界を考えていく中で本来の自由な発散を行えました。ですが、やはりビジョニングを通しての自由に未来を描くというのは簡単に聞こえる一方でとてつもなく難しいと感じました。

2.憧れと不安

次に私が感じたのはWiTメンバーの方々の凄さです。私たちが1ヶ月間考えて出した成果物にもWiTの方々は簡単により良いものに、またはその場で新しい気づきを与えてくださりました。また、私たちが困った時にはファシリテーターとなり常に迷っている私たちにこんな道もあるということを示してくださりました。経験といったらそれまでかもしれませんが、WiTの方々のレベルの高さを感じ、卒業後、コンサルタントとして活躍出来るか不安にも思いました。ですが近い距離で察することができ、目標にすることが出来た気がします。と同時に当たり前のように大学にいらっしゃり、ゼミ室で冗談を言い合いすぎて忘れかけてしまいますが、エリック教授はパートナーとして活躍されていたという事実。。最終的な目標です。

最後に

このような機会をくださったデロイト トーマツ グループ「Women in Tech」の関係者様、エリックさん、エリックゼミアドバイザーの細田さん、本当にありがとうございました。大学生のうちに簡単には経験できない経験をすることができました。今はこの凄さをわかったつもりになっているだけかもしれませんが卒業して何年か経ったときにこの体験の有難みに気づくことが出来たらなと思います。これからもビジョンを描きながら日々成長していきたいと思います。

そして、1年間辛さも感動も全てを一緒に感じたグループAのみんな、本当にありがとう!毎週のように朝から暗くなるまでキャンパスで頭を抱え考えても考えても答えが見つからないことにもがき続け、最終的に自分たちの中で納得できる提案をできたことが大学生活での思い出の1つになりました!卒業しても今回の経験を活かしそれぞれの道で花開きましょう!

グループAのメンバーとメンターを
担当してくださった大久保さんと出崎さんとの集合写真


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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