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確率思考の戦略論 森岡毅 今西聖貴

とんでもない本が世の中に出ていると思った。
社会人になってビシネス書を優先的に読むようになったが、
この本はマーケティングの根拠の説明が群を抜いていると思う。
マーケティングの本を読んでよくあるのが、売上のまとめ方や商品が売れる為にする方法案など具体的に書いてくれているのだけれど、それがどうして起こるのかを統計的に(数字を用いて)説明してくれている本は無かった。

この本は、巻末に前章に出ていた確率の公式の説明を細かくしてくれている。その為、USJのV字回復が偶然で起こったものでなく、成功確率を予測し、集客率が目標に到達すると確信し、USJの上層部を説得し起こした必然の奇跡なのであることがわかる。
しかし、この確信も失敗する確率は0では無いため、森岡氏もプレッシャーで眠れない日々を過ごしたと言う。
世の中の購買意欲は購入者のプレファレンス(好意度・選好性)が大きく関わっている。購入者(市場)のプレファレンスが何を求めているのか、どんなアクションをすることで変化を起こすのかを確率をもとに、変化や予測を観察しなければならない。
実測値と予測値が近似値であればあるほど、成功確率を予測することができる。

この本は、これからマーケティングの仕事に従事する人、マーケティング部に配属されたがどう動けば良いかわからないと言う人におすすめしたい。

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