「自分さえよければ」という気持ちが渋滞をつくる
お盆真っ只中ですね。
連休といえば帰省やお出かけ。それから連休といえば車の渋滞ですね。
高速道路の渋滞がなぜ発生するかご存じですか?
もちろん事故や故障車の影響で片側規制になることも原因ですが、そういった事故や故障者がなくても渋滞は発生します。
その原因は「自分さえよければ」という人間の心理です。
高速道路の制限速度は80㎞です。
これだけのスピードで走っているときは安全のためにも車間距離を大きく取っておかないといけません。
車間距離を取っていると、前の車が軽くブレーキを踏んだとしても、こちらは慌ててブレーキを踏まなくてもアクセルを離して減速すれば大丈夫です。
しかし車間距離が狭いと、前の車が軽くブレーキを踏んだだけでも、こちらもすぐさまブレーキを踏まなくていけません。
そしてうしろの車も車間距離が狭ければまたブレーキを踏んで…と、ブレーキが連鎖されていくと渋滞は起こるのです。
では車間距離を十分取っていれば万事OKかというとそうでもありません。
というのも、車間距離を取っていると必ずその間に入り込んでくる車がいます。「少しでも早く行きたい」という車は、空いてる道に急に入り込んでくるのです。
そうするとせっかく取っていた車間距離が狭くなってしまいます。
「自分さえよければいい」という人間の心理が、結果的に自分たちを苦しめているわけです。
「自分さえよければ」と欲をかけば結果的に自分を苦しめることになる。
これはなにも車の渋滞だけではありません。
「ラクしてお金が欲しい」と欲をかけば、「すぐに稼げる!」というSNSの詐欺広告に引っかかってしまう。
「フォロー・リツイートでお金を配ります」という投稿から「当選しました。振込をするため個人情報を教えてください」というDMが届き、言われるがまま振込先を教えたら「特殊詐欺の受け子」として捕まってしまった。
これらも「自分さえよければ」という心理がもたらす代償なのでしょうね。
欲をかきすぎず、時には他者を思いやる姿勢を忘れず生きていきたいものです。
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