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勝負師の顔

以前、カーディナルスにいた大投手のあだ名が「ワイノ」でした。
ワイノを連呼してた時期を経て、今私は自身の一人称を「ワイ」と呼んでいます。ワイノが残した唯一の負の遺産かな?
そして太田椋選手が活躍しているのを見られるのが、何より励みになっている今日この頃です。今年は、最後までシーズンを共に駆け抜けようね!
私も新卒で頑張ります!

さて今回取り上げるのは、「勝負師の顔」
きっかけは春休みに見たある力士です。


琴の若関の全てを賭ける一瞬

2023年春場所で、私にとってのヒーローが現れた。
彼は土俵際、制限時間いっぱいになる頃、おもむろに下を向きそして顔を上げた。険しく力強い、勝負に挑む者の顔をしていた。名を琴の若という。
正直、度肝を抜かれた。この変貌ぶりは相撲の世界ではよくあることなのか。いや、他の力士も見たがこれほどの者はいなかった。まるで浮世絵に描かれている力士のように、表情がはっきりと浮かび上がってくる。
こんなの見たことない、
琴の若の気合いと集中力、そして勝ちたいという気持ちの全てが、顔を上げる瞬間に1人の人間の中でぶつかる。この一瞬を思い出すたびに、私の胸に熱い何かが湧いてくる。そうか、これが勝負師の顔だ。



斎藤隆投手・東北の誇り

一度、映像で斎藤隆投手のプロラスト登板を見たことがあった。
その後解説者として、見かけるようになったあの斎藤隆さんとは思えないほど気迫に満ちていた。プロとして投手として、対決し続けることがどれほど過酷かを、あの表情が全て物語っていた。
私はnoteを通して野球についてとやかく言うけど、あの表情を見てしまえば自分の小ささと、プロに対する畏敬の念を思わざるを得ません。


勝負師の顔はどのようにできあがるのか

勝負師の顔をどう作り上げるかは、「勝負時を捉えられるかどうか」ではないだろうか。そのためには、いつもじゃなくていい、体力がある時にでも自分の人生に真向かいにいなきゃ行けない。
就活にははっきりした終わりはない。自分がここに入社するのだと決めて区切りをつけたのは、「諦め」と「納得」だけだった。
これまで区切りは与えられ続けてくる人生だったからこそ、
就活はより一層過酷になる。生まれてから自分の判断で、活動を止めに行くイベントは滅多にない。例えば受験には、ある程度定められた日程があり、切り替えの時期はあるけど、それが就活にはない。
私は本気で就活を、人生の中の勝負のひとつだと思った。
野球選手は勝ち負けや一球に想いや意図を込める。
私もここ、この瞬間に閃かないといけない。そう考えると、人生を通して
なかなか「勝負時」というのは少ないかも知れない。
それでも私は数少ない勝負に本気で挑みたい。
そうすれば少しずつ憧れのヒーローたちに近づけるのかも?


勝負の意味

日常は勝ち負けでできていません。
私は競争に巻き込まれることが苦手です。どっちが上とか下とか、それを私の属性や性格を引き合いに比較されたら、許せなくなることさえあります。
例えばあの子の方が礼儀があるとか、あいつより頭が良いとか。
そんなことは私の人生や幸せには関係ない。
それよりも目の前の小さな幸せを積み上げて、自分のオリジナルの日常を築いて行くことは誰の比較も成り立たない特別なモノのはず。
それでもたまにやってくる勝負、それは言い換えればチャンスなのかも知れない。自分を賭けなきゃ行けない場面、自分の全てを賭けてでも戦いたい場面。いつのまにか、打席に立っていて今、一本を打つチャンスが、塁に出るチャンスが回って来ている。
かなり気づくのは難しい気もするけど、でも私は逃さない人になりたい。
なっていきたい。

憧れるくらい輝いてみせろよ。

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