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『愛すべきべきHuman Life』とわたしの試み

音楽理論の学習を挫折した私が、私なりに好きな作品について書いてみました。作品と私の関係をどれだけ深めていけるかという、実験的な試みです。
今回はアンジュルムより『愛すべきべきHuman Life』を取り上げます。
『愛すべきべきHuman Life』
作詞・作曲:堂島孝平 編曲:鈴木俊介


音楽の部分

イントロにある歌詞はじまり直前のギターが耳に心地いい。
メンバーのワクワクした表情とMVの映像が合間って、晴れやかな気持ちが止まらない。金管楽器の鳴り方も晴れやかなファンファーレを感じさせてくれるので、青空MAX!!!な気持ちになります。
随所に現れるドラムの「どぅんドゥクドゥン」がかっこよすぎです。

間奏明け、ちょっと南国っぽいような、ドラム?の響きでポワンポワン聞こえてくる。そして「玄関開けて五里宇宙!」この「うちゅう!」に繋がる歌詞!インストで聞いた時、感動しました。
間奏の伏線回収をこの歌詞でできるのか!
このパートの印象はのんびり白昼夢な宇宙のような、
ふわふわのんびり感を表すのにこんな表現があるのかっ!と衝撃。

アンジュルムはかっこいい部分もあるけど、良い意味でわちゃわちゃした
「ごーいんまいうぇー感」が音楽になるグループで。
特にこの間奏に「ごーいんまいうぇい」が表れていると思いました。
堂島さん天晴れすぎです。
アンジュルム大好きな人しか書けないって。堂島さんにしか書けないって。

曲の合間に出てくる、
「ちょっちょぇちょっちょぇ」
みたいな音?声?もお気に入りです。
曲を勢いづけていて、うきうきしちゃいます。
こういう音声を音楽に取り込めるのって、実験しちゃおう!なのか
いや「これは入れよう!」と、長年の知恵と経験で決めていた事なのか
気になります。
こういう事されると「何回も聴きたくなるんだよな〜」「好きだ〜」という意識になります。
モー娘。の『すっごいFever』と同じ原理ですね。私の好物です。


歌詞の部分 抜粋

『温もりだけ忘れんな NOであるときも』

何かを断るとき、相手の提案を無碍にした気になったり、
自分の事を大事にしすぎたかなとか、そんなことが頭をよぎる。
一方で出来もしないYESばかり言うとか、思ってもない賛同をいう方が、
ずっと失礼だとも思う。
NOはただ自分の状況や意見を言うための手段であって、
相手をこき下ろすことでも、自分を大きく見せるものでもない。
私は中学高校時代、ディベートとかいう授業を受けたことがある。ここでは自分の情報量を誇ったり、相手の無知を引っ張り出すような時間だった。
議員だって議論できないのに、キッズにそんな高度な真似はできず、
半泣きになる子を必ず輩出した。
ここでは絶対に反対意見をぶつけないといけなかった。
果たして、温もりゼロの地点から花は育つだろうか。

言葉にはその人の温度が声に乗って表れる。
だからNOと伝えても、私があなたを想う気持ちに温もりがあれば、
それはちゃんと届くと思う。

『次世代だってリアルタイム みんな同時代』

若い子は〜とか、お年寄りは〜とか十把一絡げにして語りがちだし、よく聞くし、簡単でわかりやすい切り口だけど切ない。
若さを盾に私と隔たりを作らないで欲しい。
自分と違う世代だなんて、言わないで。
せっかく同じ時代に生きてるんだもん。もはや同時代でしょ。


推しの部分とMV

私は川村文乃推し。
かわむーのイチオシポイントは
『ブンブンブーンってスターシップ』
この歌割り。ライブでは、振り付けもブンブンしていた。
高くて可愛い声に、擬音が似合いすぎる。
かわむーは日本語の歌う時の発音が美しくて、特に子音の発音が
めちゃくちゃ綺麗だなと思います。いつか詩とか絵本の朗読をして欲しい。
かわむーだから作れる、優しい世界観が絶対に広がると思います。

そしてここのパートでは歌割りがソロで紡がれているが、
映像の後ろにはメンバーが鏡越しに映っている。
この演出はアンジュルムらしいなぁと思っていて
1人で歌っていても仲間といるよという、意思表示が見えるお気に入りシーン。
みんなが主役。たけちゃんの『五里宇宙』顔も大好きポイントです。

楽器の部分

楽器RECを見て聞いて、改めて新規性や奇抜性ばかりを求めることがプロの仕事ではないと思った。
音楽作品において様々な人の知恵や経験、そして何より技術を集めて
この作品において何が最高なのか、試行錯誤するプロの思考が垣間見えた気がする。
映像でもわかるのが、キーボードさんのお仕事がこの曲において大きいことがわかります。これを見てもう一度聞くと、曲の中でキーボードがもうちょい鳴るようになって、作品の表情が変わりました。
金管楽器であんな高いところまで出せるのか!とか、そういう技術もそうだけど、そういったプロのこだわりを覗いてみたいなと思うREC映像でした。いつかはスタジオで、ただただレコーディング風景を見たい。

ちなみに私はテーマパークで手を振りかえす人です。

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