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橙色の仲間思い捕手〜アドリー・ラッチマン選手の魅力語り

今回の魅力語りは、メジャーリーグ球団ボルチモア・オリオールズで捕手を務めるアドリー・ラッチマン選手について。
配球面を気にし出したのはここ最近の話なので、そういう話はまた今度。
メジャーデビュー戦、第一打席では三塁打を記録した強肩強打の主軸。
この回では彼の人柄や振る舞いが、なぜ魅力的に映るのか私なりに考えてみました。

アドリーラッチマン、デビュー戦

https://youtube.com/shorts/ZBDcKgrKaSc?si=Ika1_dXl4n6ZWHNt

ラッチマンを語る上で、必ず思い出されるであろうこの映像。
デビュー戦。扇の要としての景色を、この瞬間全て自分の中に噛み締めようとするラッチマン。MLBでは大抵、ドラフトの翌年にすぐデビューすることはなく、ドラフトから数年後のデビューが一般的。そのためか、初々しさというよりも、握り続けられるかもわからない切符を手にし、それを確実なものにしていこうというラッチマンの決意の表れと覚悟が見える。
これはどの野球ファンが見ても、そのプロの世界の厳しさを瞬く間に想像させる印象深いシーンになること間違いないと思う。
このシーンを見るたびに思うのは、直接この姿を目に焼き付けたかったということ。いくら願っても叶わないことだけど、それくらいの意志の強さを目の当たりしてしまう場面だと思う。
この映像はラッチマンが自ら歴史を切り開いていこうとする姿のように映り彼が作り上げる伝説の幕開けを予感させてくれる。
これぞメジャーリーグだなと思う。


ラッチマンが仲間思いだと思う理由

ラッチマンといえば試合を勝利で締めた時に投手に駆け寄り、
そして抱き合い、讃えに行くのでお馴染み。
しかし勝利したからと言って、毎回抱きつきに行くのは捕手のシーンとしては、一般的ではない。
ラッチマンならではの、賛辞と貢献の姿と言えるだろう。
このシーン、彼がスタメンマスクの日では定番になりつつあるが、
多くの解説者の方が評価していた。
9回スリーアウトまで、きっちりとこなす難しさは尋常じゃないと聞く。
だからこそラッチマンがしっかりと讃えに行くのは、プレッシャーの中にいる投手の精神を安定させるために、ものすごく重要なんじゃないかと思う。彼は自分の活躍以上に、チームを誇らしく感じているのではないだろうか。


エンターテイナー・ラッチマン

2023年のHRダービーは、ゲレーロJr.の勝利によって史上初の親子制覇に終わった。しかし私のお気に入りシーンに、やはりラッチマンは欠かせない。バッピはラッチマンのパパ。いつもニコニコなアドリー以上に、お父さんはポジティブらしい。そしてスイッチヒッターでもあるラッチマン。
初めはなかなか入ったり入らなかったりと勝利には難しい成績ではあった。しかし延長時間に入りバッターボックスを変更してから、ラッチマンの放つ打球は見事に外野へ吸い込まれて行く。見事な追い上げ、左右で見せて行くアドリーにはエンタメ精神を感じた。私はHRダービーではアロンゾ応援隊だったが、そのラッチマンの楽しそうに観客を魅せていく様子は思わず釘付けになった。HRダービーはすごく体力を使うし、バッティングフォームにも影響があるということは以前から言われている。その中で、素晴らしいスター選手たちが断ったり参加したいと申し出るのは、それぞれで良いと思う。
たぶん、「えー出たいなぁ」という人は一定数いるはずなので、
出られない人に無理強いすることもないなと思う。


若くして中軸となり、敗北を知る

ポストシーズン。オリオールズが信じられないほどペナントレースを勝ち続けて、その中で相手の勝利を目の当たりにし敗退が決定した時のこと。
今までオリオールズを引っ張っていたヘンダーソンとラッチマンは、
ベンチでしばらく茫然としていた。負けをどう受け止めたら良いかわからないという様子だった。その姿には、若くして中軸になった2人に敗北が重くのしかかったのがわかって、見ていて痛々しかった。
開き直るなんて無理だと思うことは、当然だ。
だって身体が負けを覚えているから。
ただ落ち込む中でも、必至に工夫をして行くなかで、更なる道に続くはずだから。
ラッチマン、好きだ!


おまけ

https://youtu.be/N9djX6EJyPc?si=lwj1kqhCFeC3RHbe

ラッチマンがNYにあるMLBショップで、一日店員を務める中でお客様にちょっかいを出したり、ビビらせまくるという映像。
NYといえばオリオールズと同地区のライバル、ヤンキースのファンも多いということもあり、ラッチマンのイタズラ具合に拍車がかかります。
そんな愛嬌?の良さも彼の大きな魅力のひとつです。

私としてはいつかモリーナが率いるカーディナルスに、堂々迎え撃つラッチマンを見てみたい!

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