AWS Summit Japan 2024(1日目)を終えて

おつかれさまです!
AWS Summit Japan 2024の1日目が終了しました!

AWS Summit Japanは初参加でした。昨年はDev Day 2023に参加しましたが、AWS Summit Japanも活気がすごく、ついつい祭りの空気にあてられて、ノベルティを色々もらったり、スタッフさんに色々聞いたりと充実の1日でした。

さて、会社の勤務をすっぽかして行ってきたので、忘れないように忘備録を残しておこうと思います。

Amazon Connyactって何?

本日、最も聴きたかった内容はこれでした。

弊社はコンタクトセンター向けの問い合わせ管理のSaaSプロダクトを提供しています。Amazon Connectがめっちゃ使いやすかったら、「弊社の存在意義は・・・」となるところでしたが、結論から言うと、

「うちのプロダクトを使った方が満足度高いぞ」

でした。

理由1:現時点で日本語に対応していない。Amazon Bedrockで翻訳処理をかませないといけない。そんな技術者、コンタクトセンターにおるんか。

理由2:「Amazon System Managerで営業日などを管理でき、スーパーバイザーの方も簡単に設定できます」。
・・・、AWSコンソールからログインして、Amazon System Managerを開くだけでも大変そうなのに、コロコロとインターフェースが変わるコンソールを技術者でもないスーパーバイザーに触ってもらうのか・・・。

理由3:エンドユーザーからのコンタクトが「SMS+電話」or「オリジナルアプリ」に限定される。もしかしたらカスタマイズして、LINEやXなどのSNSも対応できるのかもしれないが、デフォルトでは対応していないようである。

Amazon Connectの使い所

1つ目の講演を聞いて、「"Amazon Connect" って日本で使い所あるのか?」と思っていたのですが、2つ目の講演で納得の答えが出ました。

「カスタマイズ前提なら、フルスクラッチで作るよりコストが抑えられる」

基本的に、Amazon Connect単体で使用してもらう気はサラサラなく、SIerなどが企業のコンタクトセンターから独自仕様の問い合わせシステムの発注を受けた時に、その効果が発揮されるようです。

今回の講演では福岡銀行さんの導入事例でした。もともと電話で振込指示ができるサービスを展開していたため、問い合わせ時に残高照会や振込処理を行うなど、銀行業務と問い合わせが密接に関連しているようです。こういった企業独自の仕様を盛り盛り入れるには、Amazon Connectを導入した方が開発コストや運用コストが抑えられて良いと思いました。

Amazon Q DeveloperはCopilotに置き換わるか

結論、GitHub Copilotを継続して使用する。(ただし、今後の動向をチェックする)

先日のJJUG CCCで、「Amazon Q DeveloperがJavaのバージョンアップによるリファクタリングを自動で行ってくれる、というセッションを聴きました。
「これは、2年ちょっとでEOLを迎えるNode.jsくんのリファクタも行ってくれたら最高では?」と、期待を込めてスタッフさんに聴きに行ったのですが、現時点ではJavaのみ対応とのこと。

その他にも、コードの脆弱性をスキャンしてくれる機能もあるみたいですが、こちらは色々対応しているみたい。Copilotに標準でついてない機能があるのは魅力的ですね。GitHub使ってない開発チームからすると、揺らぐところです。

Amazon Q Developerの言語の対応状況はこちら↓
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/amazonq/latest/qdeveloper-ug/q-language-ide-support.html

1番残念だったのは、チャット機能が英語のみの対応だったこと。Copilotで大変お世話になっているチャット機能が使えなくなるのはかなり痛い。

ちなみに、「Amazon Q Developerって、Amazon CodeWhispererとかぶってない?」って思ったら、ウィスパラーの後継だったのね。

CQRSブームか?

JJUG CCCでもウェビナーでも最近よく聞くようになった、CQRS。今回の講演でも登場しました。(詳しいCQRSについては、YouTubeの"なるセミ"さんを見てください!)

CQRSは非同期で他システムへデータ連携する仕組みで、分散処理です。AWSではDynamoDB Streamでキックして、Lambdaで購読する構成を推奨しているようですが、Lambdaが高負荷には耐えれそうにない(処理時間上限あるし、同時実行数制限あるし)ので、明日、アーキテクトさんに聞いてこようと思います。

デジタル庁が本気出している

ガバメントクラウドを推進するデジタル庁がAWSのサンプル構成となる"リファレンスアーキテクチャ"なるものを公開していた。普通に一般的なIT企業でも十分に参考になるもので、一通りチェックしておこうと思った。

以上です。(力尽きました。)


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