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あっちゃんとピーマン


「めっ!めっ!めです」
「うん?あっちゃん何を怒っているの?」
「あっママ!あっちゃん風さんにめってしているの」
「風さんに?どうして」
あおい空の下に雲がフワフワと浮いていた。
「あのね。、雲さんがあっちゃんにソフトクリームをどうぞって作ってくれたの。あっちゃんがありがとうって手をお空に上げたら風さんがピューって吹いたの」
「あら、雲さんに風さんがいじわるしたのね」
「うん」
あっちゃんが元気に返事をしてからシュンとして
「風さんが
ピューって吹いたら、ソフトクリームがピーマンに変わっちゃった…ピーマン嫌い」
「あらあら。
でもあっちゃん、ピーマンも体を大きくするのに必要な食べ物よ。いっぺんには無理だけどちょっとづつ食べていこうね」
「う〜ん」
「ねっ!あっちゃん」
「う〜ん、う〜ん。じゃあちょっとづつ」
「いい子ね。じゃあ食べると約束してくれたご褒美におやつにホットケーキを焼く?」
「ほんと!!ヤッター。ホットケーキにアイスものせてね。ママ早くお家に入ろう」
お家に走って行くあっちゃん。
そーっと振り返って空を見上げるお母さん。
「ありがとう。雲さん、風さん」
「ママー早く!ホットケーキ」


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