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一流とはなんぞや

今、仕事でちょっとしたトラブル対応に追われている日々なのだが、その中で出会った方について書いてみようと思う。

トラブルの内容は「製品に付いてはいけないモノ」が付いてしまい、それをどうにかして排除しなければならない、という内容だ。

色々と社内で検討した結果、ある業者さんにお願いしてその「モノ」を排除してもらうことにした。その業者さんの担当者の方こそが上の写真のバキさん(仮名)だった。

作業場所はわれわれの福井の工場。作業開始の朝、7:30ごろに初めて挨拶をしたのだがバキさんは「今日、明日とよろしくお願いします!!」と朝からテンション高めに丁寧なあいさつをしてくれた。

話を聞くと、

「晴れてよかったですね。天気が心配で二週間前から”二時間おき”に福井の天気予報を見てました」

「今回の排除方法は初めてのケースなので、3つほど案を持ってきました」

「何が起こるかわからないので今日のホテルはまだ取ってません」

と、「そこまで考えてくれているんだ・・・」というのが第一印象だった。

作業を開始したが、なかなかバキさんが想定していたような効果が出なかった。だがバキさんが持ってきた第2、第3の案を展開していくことで徐々に効果が出始めた。われわれも素人ながらに、

「ここをこうした方が良いのでは?」
「この方法ならここまでサポートできますけどどうしましょうか?」

とバキさんに提案してみた。すると「いいですねそれ!ぜひやってみましょう!」と、この作業はバキさんの方がプロなのに素直に受け入れてくださり、一緒になって取り組んだ。その結果効果がではじめ、作業は安定し始めた。

安定し始めてからバキさんに色々と仕事について聞いてみた。

「今までこの仕事で排除できなかったモノはいないですねぇ👍」

「この仕事は何が起こるかわからないので常に準備をしておくことです」

「何かあったらいつでも連絡ください♪」

話をしている姿がとても楽しそうで、この仕事が好きなんだろうなぁということと、常に「何が起こるかわからない」というマインドセットで仕事をされている印象を受けた。

作業は今も続いているがバキさんとは2日間だけの契約だったため、恐らくもう会うことはないだろう。ただ、こちらの作業状況を伝えたり、改善策を求めるためにバキさんにLINEを送ると、「その場合はこっち方がよい」「こういう可能性もあるから気を付けて」と必ず2分以内に返信が帰ってくる。2分以内にだ。

また、2日間の作業が終わりバキさんとお別れの時、「お世話になりました!」とつむじが見えるほど深々を挨拶された。

「一流とはこういう人のことを言うんだろうな」

と、ふと思った。

仕事は楽しく、自分のできることを精一杯やる。

今の自分にそれが出来ているか?

と振り返りをさせられるステキな人だった。






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