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「Nontitle〜この1000万、あなたならどう使う?」をまだ観てない方へ

今回はYoutube・UNEXTで配信中の番組「Nontitle〜この1000万、あなたならどう使う?」というビジネス系リアリティーショーを見て率直に感じたことを述べていきたいと思います。

全12話配信予定で、現在すでに3話が配信済みです。 オーディションで選ばれた男女6名が事業立ち上げを目指し、3か月の共同生活をするドキュメン タリーショーです。最終話でメンバーが作った事業計画を朝倉未来・ヒカルが判断し1000万円の 投資を行うかどうか判断するというもの。

6名が集められて初めに行われたのがチーム分けでした。 3名3名のチームRED/BLUEに分けられ、ミッションが与えられます。

ミッション1として掲げられたのが、「チームビルディング、リーダーを決める」というものです。 ビジネス経験者と全くの素人、夢を追いかける者、強いコンプレックスを抱えた者、スキル の有無や想い、頭の良さもばらばらな中で行うリーダー決めにはかなり難しいものがあると思い ました。

しかし、新しい事業をやる、新しい何かを始めるとなったときに、やはりスタートになるのが、「誰と やるのか」ということなのだと改めて確認できたように思います。 まずはお互いの過去や、スキル、考え方をしっかり理解したうえで、誰を筆頭にやっていくのか、 どのように役割分担をしていくべきなのかを話しあうことの重要性を感じました。

実際のそれぞれのチームのリーダー決めでは、ビジネス経験者にとってはある程度自分ででき てしまうことが多い中で、熱量や想いを汲み取ってバランスを見ることでリーダー決めを行ってい たのが印象的です。

経験者が必ずしも偉いわけではなくて、リーダーでなければいけないわけでもなくて、最終的に 決定力を持つのはやはり熱量や「やりきるんだ」という背中で見せる姿勢なのだなと思います。 リーダーが決まった後、ミッション2で与えられたのがコンセプトメイク&ビジネスプランで、事業内 容と基本戦略を定めミッション・ビジョン・バリューを明確にするという課題です。

ミッションとは企業の使命や目的、ビジョンとは企業の将来像、バリューは企業の価値基準や行 動指針のことを指します。実際のビジネスであれば、1か月くらいはかかるところを5日でやり遂げ なければならないという難しさ、時間の足りなさがありました。

ここでも様々なドラマがあり、映されていないところでもそれぞれ葛藤や苦労があったのだろうと いうことが想像できます。

最終的に2つのチームがプレゼンした内容の概要が下記です。

【チームBLUE】

●ビジョン:一人ひとりが主人公として輝ける社会をつくる
●ボディソープ事業or完全栄養食事業のどちらか2つでビジョンを実現
●3つのバリュー: ・より良いものを ・最初の一歩に寄り添う ・持続可能性の尊重

〈ボディソープ〉 ・気分に作用される ・悩みに応じる ・パーソナライズ

〈完全栄養食〉 「挑戦」は健康でないとできないという理由から。 ・無添加
・バランスのある栄養
・美味しさ

【チームRED】
●ビジョン:挑戦を世界の常識に L挑戦を笑われたことが悔しかった背景から、挑戦を応援される社会にしたい
●ミッション:個に光を、挑戦に未来を
●バリュー:可能性を可視化し、世の中に届ける
●認知度が想像以上に低いリカバリーウェア事業でビジョンを実現 Lデザイン性と機能性を兼ね備えたリカバリーウェア L着るだけで心と身体ヨロコぶウェア

このプレゼンをうけ、メンターたちの意見としてあがったのが、 起業で一番大事なのは個人的な想いであるが、その想いの部分がどちらも抽象的であるという ことでした。

確かに、どちらのチームも、番組の趣旨もあって目指していることは結果的に同じようなところで す。 しかしここで重要なのは、より個人的でその人にしかない体験談や、具体的な感情なのだなと客 観的に見ていて思いました。

これを『ファウンダーマーケットフィット』といい、その事業と創業者との「ストーリー」「個性」「経験」 などが密接であるほど起業成功の確率が上がるとされる考えだそうです。

事業を創っていくうえで、なぜそれをやるのか、なぜ自分がやるのか、をより深いとこまで掘り下 げ、言語化することの大事さを改めて感じます。プレゼンではこの掘り下げがなっていないとばれ てしまい、浅さは確実に聞く人に伝わってしまうことも分かりました。

いち事業を創っていく経営者がどれくらいの覚悟で、どれだけの時間と労力を費やして臨まない といけないのかを、非常に考えさせられる番組です。

また、チームの価値や難しさを同時に知ることができます。他人と対峙して自分を痛いくらい理解 したうえで、じゃあ自分はチームのなかでどう立ち回っていくべきなのか、どうしたらチームに貢献 できるのかを徐々に知っていく人間ドラマが個人的には一番好きだなと思いました。

まだ全3話しか公開されていないので、ぜひ見てみてください。


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