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リベラルへの道

最近、話題に事欠かない中田敦彦。
「日本はめちゃくちゃ閉鎖的で難民とかに対して超冷酷」
と自身のYouTubeで発言したそうだ。

学歴至上主義の夫婦

中田敦彦の奥さん、福田萌さん。
番組の中でこう発言している。
「私達夫婦は自分の力で学歴をつかみとってきたという誇りがあります。親が用意してくれた道を歩んだわけではなくて。努力の証明書として学歴がある」
「慶應に入るだけの努力をしてきたから、芸人さんは不安定だけれども、もし何かあっても、この人はがんばる馬力がある人だと思える」

この夫婦だけではないが学歴がすべての人がいる。
そして学歴が自分のアイデンティティになっている。
この狭い価値観が間違ったものの見方の元凶。

松本人志とジャニーズ

中田敦彦は
松本人志がお笑い界で影響力を持ち過ぎていると言及したそうだ。
多くの番組で審査員をしており、松本人志の気に入った笑いしか生き残れない
という内容をYouTubeで発言したようだ。

どうして松本人志が選ばれるのか。
安易な言い方になるが、天才だからだろう。
島田紳助がダウンタウンの漫才をみて、
自分の時代が終わったと感じたといっていた。
そのくらいのインパクトのあるお笑い芸人出てきただろうか。

天才は違いがわかると思う。
このコンビは売れるとか、
このネタはここがよくない、こうすれば面白くなる、
ということを的確に判断できる。
スタッフに実績を認められて審査員を務めているのだろう。
ただの演者で面白い人はたくさんいるのが、
制作的観点でも面白いことを追求できる人間は少ない。

中田敦彦は松本人志の状況と、ジャニーズの問題を混同しているように思う。
ジャニーズ事務所は、所属タレントを使いたければ他の男性アイドルを出すな
という圧力をかけていたと言われている。
ジャニー喜多川氏の問題もあり、世間が賛同してくれると思ったのではないかという
タイミングだなと思う。

中田で笑うのは知性が必要

私には知性がないので中田で笑うことはないのだろう。

居島一平さんをご存知だろうか。
虎ノ門ニュースで長年司会をしていた方だ。
とても博識な方で、文化人のコメントをわかりやすく、
そしてユーモアを交えて注釈してくれる。
実はお笑い芸人だと知った。
知識のある人向けのマニアックな笑いだ。
YouTubeのコメント欄などで解説してくれる人がいて
「なるほど!」
と勉強させてもらうことが多い。
居島さんは一般ウケはしない、マニアックな笑いを追求している。
本当に尊敬できる芸人さんだ。

リベラルへの入り口

中学生の時、兄と話をしていたら
「そういう考え方なら、三島由紀夫を読んだら?」
と言われた。
右(保守)よりの考えだと自覚していた私は怒った。
「そんなの読んだら、右に倒れて起き上がれなくなったらどうすんのよ!」

そんな私がみてきたリベラルの人のレールの一本。
「自分の考え方が理解できない日本人が悪い」
それがリベラルへの入り口。
中田敦彦氏はその入り口に立ってしまったんだ。

「武勇伝」「PERFECT HUMAN」というネタがある。
相当自信がある人だろう。
そんな自分がテレビに出れないのはおかしい。
何かの圧力だ。
松本人志が悪い。

みんな松本人志の味方をする。
おかしい。
日本人が間違っている!

自信があるのに認められない時、
人のせいにして、リベラルへの道を進む人は多い。

学歴がすべてではない

優秀だけど、貧しい子
私の親友の話だ。
彼女はなんでもできる。
勉強も、スポーツも、絵も、音楽もなんでもできる子だった。
数学は学年でトップ争いをするほどだ。
私が少し裁縫ができるのも、彼女に猛烈指導を受けたからだ。
でも、彼女は貧しかった。
彼女のお父さんは病気持ちだった。
働けない時もあった。
そういうときは、料理をつくったり、子どもたちに勉強を教えていた。

彼女は中卒という道を選ぶ。
私はどうしてと聞いたが教えてはくれなかった。
意志が固かった。
家庭の事情なのは想像できた。

数年後、同窓会で彼女に会う。
自分を卑下するような発言をするようになっていた。
すごく悲しかった。
学歴でしか判断しない社会が憎かった。

「教科書」の外へ
安倍晋三首相は、成蹊小学校に入学しエスカレーターで成蹊大学まで進む。
受験勉強とは無縁だったはず。
だからこそ、教科書にはない世界を学べたのだろう。
世界に必要とされる政治家になれたのだ。


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