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行間を読む

安倍晋三氏が亡くなった。
有本香チャンネルのゲストに百田尚樹氏が出演し、
安倍さんとのエピソードを語る。

安倍さんは小説も読む。
本を読む政治家は本当に少ない。
小説を読むには技術が必要なんだ。

私はこの話を聞いて腑に落ちたことがある。

文書読解の技術」と「行間を読む技術」


かまたくをご存知だろうか。
LGBT問題で彼を知った。
新宿2丁目のゲイバーで働く、インフルエンサーらしい。
彼のYouTubeを見ていて、本当に頭のいい人だと感じていた。

ある動画で、学生時代の国語の解答に納得いかなかったエピソードを語る。
先生の答えはチューリップだという。
だが納得いかず、こういう理由で答えはサクラだと思うといい、加点してもらったそうだ。

私も同じような経験がある。
「文章読解の技術」では、Aかもしれない。
でも、著者の伝えたいことはBなのではないかと、思うことが多々あった。

「文章読解の技術」は高いが、「行間を読む技術」が低いのが
木原誠二氏なのではないかと思っている。

東大出身の官僚だった木原氏は偏差値という「文章読解の技術」は高いのだろう。
当然、自分に自信を持っている。
だが正当に評価されていないと思って生きてきたのだろうと推察する。
週刊文春に報道された数々の彼の行動が現している。
「行間を読む技術」が低いため、少しずつずれている。
そこが自己評価とずれてしまっていたのだろう。

「鬼滅の刃」の見方

私は「鬼滅の刃」をみていない。
なぜなら、私の好きなタイプの本ではないだろうと思ったからだ。

主人公が雪山で転げ落ちるシーンがある。
主人公は怪我はしない。
なぜなら、雪がクッションになり怪我をしなかった。
よくあるシーンだと思うが、「鬼滅の刃」ではそれをセリフで説明するのだという。
制作者側に苦情がくるそうだ。
「あのシーンの意味がわからない」

SNSが発達し、誰でも自分の意見を言えるようになった。
そしてわかってきたことは「行間を読む」ことができる人は少数派なのだ。
ニュースを鵜呑みにしてしまう。
疑問をもつこともない。

「行間を読む」ことのできない人間は勘違いしやすい。
善人であろうと、悪人であろうと。
自分の思っていた方向に進んでいないことに気づく。
ここで、悪意ある人間に邪魔されていると感じてしまう。

「足るを知る」

自己評価が高い人ばかりになってしまった。
「行間を読む」ことができていないことをわかっていない。
「行間を読む」ことができないのが悪いわけではない。
人間の大部分がそうなのだから。
謙虚さを失ったことにより、自分の欠点を認められない。

日本人は「足るを知る」ことを忘れてしまった。

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