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若狭富士の霊場・松尾寺

西国三十三ヶ所  観音霊場第二十九番札所
青葉山 松尾寺 (馬頭観音菩薩)まつのおでら
若狭富士と呼ばれる青葉山の中腹に鎮座する。

今から10年ほど前(2008.10.25)、まだ大阪在住の頃、
たまたま山陰からの帰途に 日本海沿いを走ろうと、
駆け抜けていたら、道沿いに手書き風のちっちゃな看板

「馬頭観音こっち→」嘘かと思ったくらい小さい。

けど、通り過ぎてから気になったので戻って確認。
有名なお寺ならどこかに大きな案内があるはず。と見回しても
近辺には無いようだ。

ほんまに ここから参道だったのか、10年経っても今だにわからない(笑)
(もう一度行くべきだなと 最近思い始めている。)

その日は、もう時間が遅いので 宿まで戻り 翌早朝にそこまで戻る。
何だか、畦道みたいな所から入って、上へ上へと登る急な坂道。

まだ開場前で、登山道を目指す人以外に観光バスや人も居なく
駐車場も本堂の一番近くに入れることができた。

正式な参道は、ずっと下の駐車場から階段を登るらしい。
近辺で採掘される 青みがかった「石」の階段。
古の時代、火山であった青葉山。
手水舎や階段に溶岩が使われている。

貼り付けられたお札の色や数に長い歴史を感じる 楼門に一礼。
顔を上げると
正面に、印象的な青銅色の二重の美しい形(宝形造り)の屋根を
持つ本殿が目に入る。
境内散策は自由で、青葉山への登山道も 境内に開かれている。

さほど広くない境内をユックリと見渡す。
1300年の歴史の重みを支えた佇まいが素晴らしい。
古の海上の通行の安全を祈願する観音様なのだそうだが、今は
交通安全のお札を受けに見える方も多いらしい。

夜明けたばかりの朝の清々しい空気と、小雨に身も心も清められるような
心地よさの中、ひたすら霊場撮影隊と化す。
遠くから見る青葉山(若狭富士)の堂々たる姿は、こういう事かと納得した。

…日本全国に多くの同名の寺があり、宗派も本尊も由縁もそれぞれであるが、
境内の美しさ、収蔵する文化財の多さ、そして、江戸時代から伝わる
珍しい宗教行事(仏舞)
が行われることで知られる。(ここだけ文献参照)…

ちょうど、と言うか 知らなかったのだが、
開山1300年 の本尊開帳法会(77年ぶりの秘仏公開)の期間中だったらしいが、
「出先の通りすがりにて これ以上の時間もなく」しかも早朝であった為、
せっかくご縁に導かれたのに、秘仏を拝顔できなかったという、
この上ない残念な時😭だった。

拙い文章です。サポート頂くことは考えておりませんが お心遣い下さった方へ、心から感謝申し上げます どうかこれからも暖かく見守っていただけますように。