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幾つもの朝を迎えて 幾つもの夜を迎えて 誰もが 生命存えて来た あと幾つ 存える事ができるのか 誰にもわからないけれど わからないという事も 存える意味なのかとも思う その意味を 知る瞬間が 明日なのか何年先なのか もう そんな歳になったんだ 改めて気づいた
私 泣いてもいいですか…雨降りの空 眺めて 一つ ため息をついた ため息って 嫌いだったのに だって 幸せが 逃げてく って 誰かに聞いたから… 私って 弱虫だな〜 独り言 呟いて 笑って 突然 悔しさがこみ上げて 不覚にも 涙ぐんでいる自分に気づいた バカでしょ!私 なんだ これしきで!! そんな時は いつも 田舎の大所帯の嫁として嫁いできて 気苦労をたくさんして それでも 笑顔で グチなんか 一度も聞いたことがない 母の 顔が浮かぶ
わたしは あなたを知らないわ 知らないけれど なぜか好き わからないまま 心いっぱいどんどん積る この雪の野原みたいな 白い世界が色づく時は来るかしら まつ毛に触れる優しい風が 旅の途中のうわさ話を聞かせてくれた なごりの雪が降ったら 郷は 春色に染まるよ …と 柔らかに光舞う ひと時の夢