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身近な人を亡くした時① 実父を見送って!

私は、3年前に実父を、2年前に義父母を続けて亡くしました。
前回の自己紹介でも書きましたが、私が「終活」に関心を持った原点である愛する身近な人たち3人を見送って経験したことをまずお伝えできたらと思います。
数回はまじめな文章になりますがよろしくお願いします。
今回は、実父を亡くした時を思い出しながら書き留めようと思います。

父が亡くなるまでの経過

父の体調が悪いと判断して緊急入院したのは亡くなる1日前の2018年1月10日でした。
診断名は「敗血症」・・・。
医師からは「良い抗生物質が見つからなければ命の危険がある」と言われました。でも会話もしたり、寝ながら笑って体操をしたりしていたので、死が迫っているという気持ちにはなれませんでした。

 ただ私が最初にしようと思ったのは、銀行の定期をおろすことでした。実は以前、知り合いに「亡くなると銀行が凍結して引き下ろせなくなる」と言われていたのを思い出したからです。
 銀行に行き、定期をおろそうとすると、定期は本人でないとおろすことができないと言われ、「入院している」旨も伝えましたが、銀行の人は「入院している本人と電話で話ができたら・・」と・・。
 その対応が間違った対応ではないと思いながら、知識も何もない私は命の危険が迫っている人に電話をかけて確かめるという言葉に驚いてしまいました。その日は普通預金のみカードでおろしましたが、結局次の日に亡くなったのです。そのあとの処理等については下記でまとめます。

父の死について

 父は2018年1月11日に86歳で亡くなりました。定年の前ごろから高血圧、がん、また重症筋無力症など多くの病を抱え何度も入退院を繰り返していました。様々な病気になっても必ず復活を果たしていた父でしたが、亡くなる前には人工透析もしていたので、自分なりにいつ何が起きてもおかしくないと思っていたのでしょう。自分の経歴や思いをつづった「葬儀の手引き」のようなものを作成しておいてくれました。
 そのため「痛みだけは取り除いて特別な医療はしない」など、父の思いや願いは家族一同が理解していました。また生命保険や保有財産の確認だけでなく、葬儀社の選定や予算、連絡する人、親族の宿泊場所、なども事前に家族で話し合い、「葬儀について」というタイトルで私がまとめてワード作成しておきました。
 透析を始めてからの日常は食事の制限なども指導されていましたが、亡くなる10日ほど前のお正月三箇日は、おせち料理やおもちを好きなだけいっぱい食べてお酒も飲み、いつもは離れて暮らす孫や家族と笑顔で会話をしていました。もしかしたらそのことで死期を早めてしまったかもしれませんが、私も母も好きなものを食べて笑顔を沢山見たいと思っていましたから、それはそれでよかったと思っています。

 ただ、臨終間近になっても、「人工透析」のため苦しみ、動けない状態の時に、「もう人工透析は外してください」と強く言えなかったことを今でも後悔しています。もちろん、治る見込みがないのなら、外してほしいと思いましたし、看護師に相談もしましたが、「今止めたら危ない」と言われ泣く泣く続けさせてしまいました。辛そうにしている父に「もう少しで終わるからね」と言いながら足や手を摩り、声をかけていました。父もつらかったと思いますが、私も苦しくて辛くて、「お父さんの最後の願いを実現できていないのではないか」と思いながら医療って何なのだろう、と考えていました。
 危ないとなった時に家族に連絡はしましたが、臨終の際に立ち会えたのは私だけでした。心臓が止まっても声は聞こえている、と聞いていたので、「お父さん、お父さん、今までありがとね、神様お父さんを褒めてください。」と声をかけ体を摩り祈り続けました。

父の遺産分割や銀行等の手続きについて 

 亡くなった次の日、銀行に行くと、トップの方が丁寧に対応してくれました。しかし、全てを解約するのには時間がかかりました。

 2019年7月より「預金の払い戻し制度」が始まり、相続発生後に凍結されてしまう銀行口座について、相続人の同意がなくても一定の金額を払い戻すことができるようになりましたが、まだ父が亡くなった時はその制度は始まっていなかったのです。このことについても、後日まとめる予定です。

 以下当時の各銀行、保険会社の解約入金について参考までに記載しておきます。

<参考>
(1月11日死亡)手続き開始
※1月11日 地方銀行定期の一部を解約手続き入金
※1月24日 ジブラルタル生命より生命保険入金
※2月1日  ニッセイ生命保険より生命保険入金
※4月26日 地方銀行の定期等すべて解約入金
※5月18日 みずほ証券より解約入金
※5月28日 遺産分割完了

「痛くない死に方」について

映画「痛くない死に方」(原作 長尾和弘 脚本・監督 高橋伴明)が放映されていると聞きました。本も出ているとのことなのでぜひ見たいと思っています。

痛くない死に方 単行本(ソフトカバー) – 2016/12/22
長尾 和宏 (著)
本も出版されています・

映画や本を見た感想もいつか書いてみたいです。

 父が亡くなったころはまだ私自身が「終活」ということを意識もしていなかった時期ですが、父が自然な形で「終活準備」や「死に方」についての示唆を残してくれたような気がします。
父が亡くなる前に家族に伝えようとしていたこと、父の生き方や遺してくれたものに今さら気づかされています。そのこともいつかまた書きたいと思います。書き始めると書きたいことが溢れてきますね・・。

#終活
#身近な人の死

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