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2022年6月10日

いきなりですが、やや真剣な話に触れます。
今週、2018年に発生した千葉の高校吹奏楽部での痛ましい事件の報告書が公表されました。一日の活動時間が「過労死レベル」を超えていた、という点で長時間練習の弊害を指摘する記事を読んだのですが、個人的に注目したのは、そのネット記事に伴うコメント欄でした。

いわゆるヤフコメですが、経験者(顧問、部員、保護者)からの投稿が多いことに驚きました。コンクール常連の学校から、コンクールを目指さない学校まで様々でしたが、一様に「運動部以上の練習量」を指摘されてました。

自分は学生時代に入部した経験は無いのですが長年に渡って中学吹奏楽部の外部指導をしてきたので、その辺りの事情はよくわかります。ただ、最近の部活動民間委託の議論を見る限りでは、行政だけはこのことをご存知ないようですね。
同時にマスコミもあんまり真剣に捉えていないことが、高校吹奏楽部の扱われ方でよくわかります。

余談ですが、高校吹奏楽部を取り上げているバラエティは絶対に見ません。腹が立つから、です。最も最凶だったのはパフォーマンスに値段をつける、という企画でそこに高校吹奏楽部が登場したときは本当に呆れました。
理由はちょっと違いますが、指導風景をルポした書籍もあまり読みません。参考になることもありますが、学校によって事情が違う、と思ってしまうからです。

閑話休題

ヤフコメでは一律に長時間練習を反対するのではなく、その必要性を認めながら、部員のモチベーションを保ちつつ、同時に部員のストレスを軽減させる方法がないものか、という議論が多い様に感じました。
とても理知的な意見が並んでいると思うのですが、問題はストレスを与えている側の方々がどう感じているのか、ということでしょうね。
悲しい出来事ではありますが、これを契機にもう一度学校の吹奏楽を考えなおしたいと強く思っています。

ちなみに、昔からコンクールは嫌いです。
もう一つ、個人的な意見(というか心情)をご披露しますと、外部指導をしていたとき、全体の総意としてコンクールの○賞を目指す、となったらそれに必要な指導はしました。
ただし、各個人に対しては、あくまでも今は通過点に過ぎず、ここで完全燃焼するのではなく、将来にわたって吹奏楽を楽しんでもらいたい、という思いで接していました(具体例は長くなるので略しますが)。
一方でプロを目指して別個にレッスンにも励んでいる子に対しては、個人的な意見と前置きしながら細かいダメ出しもしました。

なかなかに気疲れはしましたが、自分にとっても良い経験でした。

長くなってすみません。スルーしてはいけないような気がしたものですから…

さて本日の練習ですが、参加者は13名
練習曲は
埠頭を渡る風(松任谷由実/真島俊夫,ユニバーサルミュージック:1991)
INVICTA
(James Swearingen,C.L.Barnhouse:1981)
SWEET MEMORIES (大村雅朗/宮川成治,Winds Score:WSJ-21-038)
でした


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