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息子たちの「かなえたい夢」
ママさ、高校受験失敗しちゃったのよ。
中学3年、がんばらなくてはいけない時、勉強できなかったの。
なんか急に小説書き始めちゃって。
やめられない、とまらない。
それで、結局行きたい高校に行けなくなっちゃったんだ。
行きたかった高校は、デザイン科があるところ。
やりたいことが10代で決まっていたのに、単位が足りなくて諦めちゃった。
それで、今でも思うんだ。
「あの時がんばってたら、夢がかなってたかもしれないのにな」って。
ママは、今やっている「書く仕事」が大好き。
だいぶ遅くに「好きな仕事」に巡り合って、おかげさまで今は充実したお仕事をさせてもらっている。
だけど、やっぱりあの時の「がんばれなかった自分」のことを後悔しているんだよね。
デザイン科の学校へ入れたとしても、途中で辞めてたかもしれない。
やっぱり「書く仕事」がしたいって、結局今と着地点は変わらなかったかもしれない。
だけどもしやり直すことができるなら、ママはあの高校受験を控えていた中学3年の頃に戻りたいって思うんだ。
息子さんたちへ。
もし、かなえたい夢が見つかっていなくても。
やりたいことがハードル高くても。
何も考えていなくても。
「がんばったほうがいい時期」は限られている。
ママが思うに人生最初のその時期って、10代のころなんじゃないかなって経験上感じてる。
運動するのも大事。
遊ぶのも大事。
恋するのも大事。
いろんなことが一気に大事に思える年頃だよね。
ママもあっちこっち気持ちが振り回されて、右往左往していた時期だった。
だけど、この時に「かなえたい夢」をなんとなくでもいいから持ってほしい。
夢にたどり着くには、なかなか厳しい現実が待っている。
「夢」の手前までは、泥臭く努力しなくちゃいけない。
めんどいよね。
大変よね。
逃げたくなるよね。(うん、ママも結局逃げちゃった)
だけど、この時期にしかできないことがある。
それを、なんとなくでいいから知っていてほしい。
いつか大人になる君たちへ。
大人になった時、かなえたかった夢に、少しでも君たちが近づけていたらいいなと母は思うのです。
そんな想いで、今日も宿題を教えて、算数の復習をして、理科の暗記に付き合っているのだよ。
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