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魅惑の社会人野球Vol.10 ~第91回都市対抗野球大会~(その3 11月23日(月曜日)対戦カード紹介)

しゃべるチラシの裏紙こと「魅惑の社会人野球」です。
ここでは第91回都市対抗野球初日11月23日祝日月曜日に開催される一回戦3カードのチーム紹介を行います。

しかしまぁ、開幕初日で昨年の優勝・準優勝が消えるとはねぇ。調整が難しい2020年を象徴するような展開となりました。また気温や時期のせいか、試合展開が社会人野球日本選手権のような渋い展開だなと思いました。

2011年の大阪で秋開催となった都市対抗ではそんなことはなかったイメージがあるのですが、球場を包む空気がそうさせているのかもしれませんね。

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11月23日は3試合組まれます。本来なら特定シードで当たらない感じの一回戦も朝いちばんにありますね。

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第一試合は10時から鈴鹿市代表Honda鈴鹿と大阪市代表日本生命の対戦です。

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チームの陣容ですがどちらも東京周辺と近畿地区の学校出身者中心なのですが、Honda鈴鹿はやはり本社が東京だけあって東都と東京六大学出身が多いですね。地域の幅の広さでは日本生命が大阪にある全国企業という印象を受けます。


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補強選手ですが、Honda鈴鹿は王子から2名、西濃運輸から1名の指名。日生もミキハウスから2名指名しています。
東海地区も近畿地区も補強メンバーだけで1チーム代表チームが作れるくらいの層の厚さがあり、ミキハウスからの2選手も実は都市対抗の常連選手でもあります。

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二次予選の勝ち上がりですが、Honda鈴鹿は今回比較的すんなり勝ち上がった印象があります。先発を井村投手と昨年台湾にも派遣された森田投手の2年目コンビで回してきました。
対する日本生命ですが、近畿地区は毎年初戦を落として常連チームが大苦戦するケースが多いのですが、今年は日生がはまりました。力をつけてきたカナフレックス相手とはいえ、ここまで激しい打撃戦になるとは思いもよりませんでした。
先発3投手がスクランブル登板させながら近畿予選を苦しみながらも勝ち抜いた印象があります。

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両チームのここ3年の都市対抗の実績ですが、なかなか初戦突破できないHonda鈴鹿に対して、本選になると補強も含めて活躍する日生と好対照な状況が見て取れます。
ここは日生阿部投手が社会人ラストイヤーにどれだけのピッチングを置き土産にできるかが見どころでしょう。

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第二試合は14時から川崎市代表東芝と大阪市代表NTT西日本の対戦です。

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チーム陣容ですがわりと九州地区が多い東芝、東日本地区に進学した近畿出身者をスカウティングするNTT西日本という構成です。

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補強選手ですが南関東地区は企業チーム3チームのうち代表落ちしたチームから輪番のように補強するスタイルになっています。今回東芝は三菱パワーから各ポジションから1名ずつの指名。一方NTT西日本は第一代表らしくいの一番に三菱重工神戸高砂から森投手を指名してきました。近畿予選では結果が伴わなかったものの、評判の投手でドームでは見たかった選手です。

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二次予選の勝ち上がりですが、東芝は昨年の先発2投手がプロ入りしたためか企業チーム2連戦では福本投手が先発連投.。NTT西日本は大江・濱崎の先発両投手に宅和・吉元の重鎮クラス投手が盤石すぎる投手リレーをみせました。

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過去3年をみるとキッチリ勝ち上がる東芝の姿が浮かびます。今回は1点勝負とみましたが、果たして?

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第3試合は18時から横浜市代表ENEOSと名古屋市代表東邦ガスのエネルギー産業対決となりました。

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チーム構成ですが慶應義塾とのパイプラインのイメージのあるENEOSと案外九州地区からスカウティングしている東邦ガスという様相です。

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補強ですがENEOSは第一代表の権利をフルに生かして三菱パワーからエース格の2投手を補強できました。東邦ガスは経験豊富なJR東海の戸田投手の指名に注目しました。

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二次予選の勝ち上がりですが、ENEOSは投手総動員で第一代表を勝ち取ったところに神奈川のタフさが見受けられます。東邦ガスですが、こちらも東海らしい粘っこい試合を乗り越えてドームにたどり着いた印象があります。

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過去3年を見ると、伝統ある名門チームでありながら連続不出場となり休部覚悟まで追い込まれたENEOSが大久保監督が再建の第一歩を進めた感のある失点の減少が見て取れます。東邦ガスは毎年ドームに駒を進めるものの初戦の壁がまた高くなってしまった状況に。
復活の狼煙を上げだしたENEOSが有利とみました。

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