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徒然なるままに

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うたかたの詩作です。
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2017年11月の記事一覧

Cafè altro mondo

ここの喫茶店に来るのは久しぶりだ いつもの珈琲を注文する。 僕は最近流行りのオープンスタイルなカフェよりも、 半地下で少し閉鎖的な細い光の差し込む ひと気の少ない喫茶店を好む。 口数の少ない店主がじっくりと淹れてくれる珈琲をぼんやりと眺める時間は、 それだけでも贅沢だし、 なにより香りがよく、至福の時。 湯気が差し込む光と合わさって、立ち昇る様子を見るのが好きだ。 珈琲一杯に450円の代償、悪くない。 白い器と黒い珈琲のコン

「我儘」

君は冷たい 私は 君を見ている 君は 前を向いている こっちを向いてほしい ときどきで、いいから でも君は そっけない 君は驚くほどクールだ だから私は容赦なく 熱くなれる でも君は とても優しい 君の書いた文字がそう言っている いや それも 哀しいほど 冷たいのだけれど 私は何を信じればいいのかな 君の自由は 私を不自由にする