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徒然なるままに

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うたかたの詩作です。
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2017年9月の記事一覧

「結露」

君は その 乾いた指で 僕の心を撫でた 僕は この 湿った指で 君の心をなぞった 窓ガラスに書かれた文字 それは君と僕の温度差だったんだね

「夜11時のコンビニは」

夜11時のコンビニは 昼間のような明るさに 目が眩んだけど そこには私の居場所があるみたいで なんだかホッとした アスファルトはまだ  昼間の熱 蓄えて 夜風の冷たさに 肌の熱さ 感じて ふとあなたと電話したときのことを思い出しました 3回コールで出る おまじない でも話すことなんて なにもないから、 あなたは子どもの頃飼ってた ジュウシマツの話を 私は受話器からあの歌をあなたに ふたりは なかなか言わない「おやすみ」 私たちはまるで 中学生みたいに幼か