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地獄の沙汰も金次第【あるべき成仏宴】

この言葉を聞いたことがある方は多いだろう。では意味はどうだろう?

「どうせ地獄へ行くのなら、たんまりお金を持っていって処遇の融通を願おう」とお考えの方が多いのではないだろうか。

あなた それは間違っている。

本来は、故人を偲び親類や縁者がどれだけ手厚く供養したか (回数・規模・金額) が問題であり、それにより「あなたは生前、親類縁者から愛されていましたね」とか「あなたは親類縁者に恵まれませんでしたね」となり地獄での処遇が変化するというものだ。
故人が持つお金は三途の川の渡し賃「六文」で十分なのだ。

とはいえ諸事情で何度も故人を偲ぶなどできない方もいるだろう。そこで提案だ。
故人がカラオケが好きならば、親類縁者友人知人を招いてのカラオケ大会はどうだろうか。趣味が読書の故人なら読書会などもいいかもしれない。故人が酒好きならただの酒宴でもいいだろう。
故人を偲ぶということがあるべき成仏宴なのだから。
ご一考願いたい。
閻魔の使者より
(410文字)


今回は裏お題で【毎週ショートショートnote】に初挑戦させていただきました。

たらはかに様 いつもありがとうございます。
今週2作目ですがよろしくお願いいたします。


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