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京の寺社巡り5

 今回は清瀧権現堂せいりゅうごんげんどうです。

 清瀧権現堂。
 場所は山科区小野、隨心院境内と思われる場所にあります。

 左の石段の先が隨心院の薬医門になります。右に見える東屋が梅園の入り口です。真っ直ぐどんつきまでどうぞ。

 梅園入り口の少し向こうにこの立て札があります。目的地は清瀧権現です。
 南側の外壁との間に狭い通路があり、石の鳥居が建っています。

 この参道を奥まで進み左に折れると小野小町に寄せられた一千通の恋文が埋められたという文塚があります。
 今回の目的地は右に折れます。

 右に折れるとすぐに清瀧権現堂が見えてきます。

 堂のすぐ左手には、千切れそうになっていますが注連縄が飾ってあるので、おそらくご神木でしょう。

 ご本殿は固く閉ざされていて中を伺うことはおろか、どなたが祀られているのかさえ分かりません。
 清瀧権現堂をググってみると真っ先に成田山新勝寺内にある清瀧権現堂が現れます。
 隨心院のある山科区だけでも青龍権現社、清瀧宮拝殿、清瀧宮本殿、近隣の東山区に権現堂、隣り合った宇治市に清瀧宮本殿があります。
 異論はあるかもしれませんが、インド神話に登場する八大竜王の一柱、善如龍王ぜんにょりゅうおうではないかと想像しています。

 この神社で不思議なモノを見つけました。
 境内には普通に左右に狛犬がいます。ちゃんと阿吽行です。

 実は鍵で閉ざされた中にも狛犬がいます。

 ここが不思議で、決してスペースがないわけではありませんが向かって左側には狛犬がいません。
 そして右側には2つの狛犬が前後に並んでいます。
 しかも阿行が奥で、吽行が前という布陣です。
 少なくともこのような状態の狛犬を私は見たことがありません。


 隨心院は複数の方がご紹介されていますから、たくさんのラブレターが埋められたという文塚をご案内しましょうか。

 この立て札を右に折れると、文塚への道が設えられています。

 ところどころ苔むして、年代を感じさせますが、意外に小振りな文塚です。埋められたラブレターはもう土に還ったでしょうか?

 ついでに小野小町の化粧の井戸をご紹介しましょう。

 小野小町は隨心院の近くに住まいがあったらしく、ここの井戸を使っていたと伝わっています。

 今はほとんど枯れているような状態で、井戸としての機能は果たしていないようです。

 如何でしたでしょうか?
 隨心院は超が付くほど有名ですが、同じ境内だと思われるところに誰が祀ってあるかも定かではないのに立派な神社がありました。

 次は梅の季節にでも行きましょうか。梅園はきっとキレイでしょうね。

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