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バブルの思い出に浸ってみた。

バブル時代の話。
私が看護師を目指していた頃、寮生活をしていた。高校を卒業した未成年の私は、正直浮かれていた。看護助手として病院で働きながら学校に通う日々。
唯一の楽しみは夜な夜な寮を抜け出しディスコに行く事。

そう、お立ち台とかジュリアナ東京の時代。バブルは終わりかけだったらしいが、まだまだ私は、バブルの恩恵を受けていた。

ディスコも楽しいのだが、ディスコ帰りのナンパもひとつの楽しみだった。店の前にぎっしり並ぶ車、くるま、クルマ…。
ナンパされて車の品定め。
『イイなぁ』と思えば車に乗り込み、カラオケへ。

今思えば、恐ろしい。
初対面の男性の車に乗ってたなんて。令和では信じられない話。
でも、それが当たり前だったバブル時代。ただ、怖い思いをした友人もいた。

女3人で遊んでいた時、あちらも3人組で声をかけて来た。
ペアになって車3台で夜景を観に行こう!と盛り上がり、夜景スポットで落ち合う事になった。
私は1番早く到着した。少し遅れて友人の1人も到着。
夜景を見ながら1組のペアがこないことに気づく。まだ、携帯電話を持たない時代。連絡のつけようがない。心配しながらも、カップル成立?位にしか考えていなかった。

朝、仕事に行き友人が出勤していない事を指摘される。
まだ、帰ってない?
さすがに心配になる。お昼、学校に行くため仕事を終え寮に戻り、友人の部屋を訪れた。ボロボロになった友人の姿が…
話を聞くと、夜景を見に車を走らせたが下心いっぱいのナンパ男と口論になったらしい。ただ、みんなと合流しなくては!という気持ちはあったらしく合流先に向かったが、道を間違えたのかなかなか到着しない。
到着した頃は、誰もいなかったそうだ。またまた、喧嘩となりナンパ男は、こともあろうか友人をおいて走り去ってしまったという。

だが、友人もさすが看護師の卵、怯むことなく、真っ暗な山道をミニスカートにハイヒールでひたすら下った。歩いても歩いても下界(地上)にたどり着かないの…と話した。
明るくなった頃、1台の軽トラに乗ったおじいちゃんが下界(地上)に送ってくれて助かった~!と泣きながら話してくれた。

とにかく無事でよかった。と胸をなでおろし、しばらくはナンパについて行くのはやめようね。と誓い学校に向かった。

結局誓いはすぐに破られた。
あんなに怖い目にあった友人は、ナンパされることが良くなかったと反省し逆ナンに徹し、彼氏をゲットした。

ディスコも無くなりクラブに変わり、ナンパも少なくなった頃、
私は学校を卒業し、准看護師となった。仕事に明け暮れる毎日。
夜遊びよりも寝ていたい。と一気に老け込んでしまった。

人生の教訓として今思う事
『遊べるうちは遊べ!』

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