読書感想文『紅蜘蛛』・4枚目(後半)
studio waspによる香港ノワール系同人ノベルゲーム『紅蜘蛛 / Red Spider』を読書して(ノベルゲームを遊んで)みる企画・第4弾、の後編。
前回、まさかの「晩御飯のカレーが出来たから」という理由で、いったい誰のルートになったのか分からないまま時間切れ。
謎とスリルとショックとサスペンスが渦巻く4枚目。今回のルートは、果たして、誰だ!?
※前回まではこちら
切り札(not「〇っぱい」)登場。
旦那氏へ。見出しの通りだ。
本シリーズをまとめたマガジンのヘッダーに使っているのが、こちらの切り札である。
添明、我らの「戦う聖母」になんてことを!絶対に許さん。
お屋敷にて
そんなわけで、幹部sの懐柔完了。お屋敷へ。
そこには、例の兄弟と、
鬼さんがやけにライバル視している來さん(実体)がおりました。
來さんと越児(=石赫)の出会い(?)の一端が語られる。
來さんと鬼さん、一触即発でないですかこれ。
さて、護衛チームの配置も決まったので、気になっていたことを聞きましょうか。
!?「二人になった時」?誰とだ?
護衛隊のシフトの相談場面で。これはルートもわかる展開か。
ま さ か 。
やっとこさルート確定。
來さんルートだーーーーーーーーーーー!
途中まで鬼さんと越児の心理戦だったから、てっきり越児さんが鬼さんとぶつかり合って最後は分かりあうルートかと思ってたw
來さん、寝室ふたりきりはなかったね。残念!
來さんが、鬼さんとの因縁について語り始める。
右側ルート、やっぱり黒い。幹部sの黒い二人に負けじと黒い。
うわー、うわー、うわー…。
いや、気になるわ!
鬼さんと來さんの因縁
どういうことなの。
なんと!
左ルートプレイで、黒幕が誰か分かっている。彼もなかなかの執着っぷりであるが、ここまでだったとは。(黒幕の正体は後日ってことで、ひとつ)
脅迫状の相手が誰なのか明かさない越児さん。そりゃ護衛頭も疑念を抱くわけで。とりわけ、深いご縁の來さんに対しては。
鬼さん、來さんにナイスアシストしてると思うんだけどなー。やり方が悪いよなー。
さすが來さん。我らの聖母を分かっていらっしゃる。
ウェッブ―越児が紅花会に入る前に所属していた、暗殺集団。
兄弟ルートのお兄ちゃんも、下っ端として所属していたところである。
鬼さんと來さん、それぞれの越児を思うが為の行動が交錯した結果が、あの締め上げだった?
脅迫状の件は嘘か真実か。
探偵・來さん、始動(物語上はもう始動している)。
この一連の推理、スクリーンショットを撮りまくるしかなかった。ここで私が何か言ったら、後日と言っていた「黒幕が誰か」について、うっかり口を滑らせかねない。
旦那がああなったことについて、自分で始末をつけようとする越児。
彼女を守りたいと思うが故に、彼女を止めようとする、來。
そこに。
なああああああああああにいいいいいいい!?
いやいやいやいや!
兄弟、こちら側の味方確定!
兄弟の事情説明
寝室は寝室でも、ガチ寝室だった。(左側ルートでは客用寝室)
兄弟から語られた「誤解に対する弁明」は以下の通り。
・兄弟は鬼さんから刺客として雇われたわけではない。(少なくとも現時点ではそういう命令は受けていない)
・仮に鬼さんから「そういう命令」(=越児を始末する)を受けたとしても、彼らはそれを受ける気はない。
お兄ちゃん…。
左側ルートでは終盤に語られていた事実がここで来た。
とりあえず、來さん、このふたりは信用していい。
脅迫状はガチだった。
黒幕にかかわる重要人物が登場しました。この人物との因縁が後続で語られますが、これ以上やると色々うっかり口がスリップするので割愛。
ただ、
『紅蜘蛛』シリーズ全体のキーワードになる「因果」が、決戦前に登場していることは触れておきたい。
vs.老板戦…ってあれ?
で、この後老板邸でのシン救出作戦なのだが、
なんと地下室にいるはずの老板が「隙を見て逃げ出した」のである。
シンは無事でよかった。
ここで親子関係も再生されたようである。
で、逃げた当人は、添明のところにおりまして。
さすが頭の切れる添明。
対する老板も、添明の企みを見抜いていた。ここでも心理戦勃発ですか。
一方、來さんの調査。
小太り刑事への聞き込みが、先の重要人物の件へと及んでおりました。
黒幕の人物像にも触れられておりますが、これ以上(以下略)。
だが、下の件については一言だけ触れておきたい。
…これって、大Bのポカのことじゃないか?
そして、これも。小太り刑事の発言が、黒幕の実態を我々に少しずつ明かしていく。
「最後に一つだけ」は、推理物の鉄板ネタである。
怒涛の新展開
來さんの聞き込みを受けた小太り刑事。何かに気付いたようです。
鬼さんは左側ルートと同じく着信音でたたき起こされますが、
相手が新登場キャラである。
この後、越児と來の回想も入り混じっての怒涛の新展開。
真ん中色々省いていますが、黒幕に関わるところなのでご了承を。
來は越児(=石赫)に命を救われ、
來は越児を紅花会に引き合わせることによって、彼女を救った。
そこに屋敷から駆け付けた鬼さんが合流。
その罠は、ゴウの手にも及び…
越児たちもカーラジオのニュースから情報を得て
諸悪の根源の場所を突き止めました。が、越児たちも追われているので…。
セーフティハウスへ。
ルートの主役も合流します。
セーフティハウスにて
小太り刑事の捜査(尾行)の成果が來に伝えられ、添明邸でのドンパチが確定。
そして添明も。ここでの要求がエグい。
狼狽する越児に対して、來は一言。
これは告白ということでよろしいですね、よろしいですね。
鬼さん、一歩引きつつも護衛を申し出る。
そして、お兄ちゃんも。
当然、マネージャーも名乗り出るのですが…
さすがに止められたw
セーフティハウスの家主・大Bが隠し持っていた銃器の試射。
これで装甲車とかあったら完全に西部警察の世界である。(国が違う)
決戦(もとい戦争)、そして。
添明邸へ移動して、戦争じゃーーーーーーーーーーーーーー!
ルートの主役はセンターである。みんな生きて帰ってこい。
中ボス撃破。
尚も続くボスラッシュ。
あっさりと終了。
その予感は的中。
惨い。惨い。ついでに黒幕も殺ったけど、惨い。
今までは、鬼さんからの電話でその死を知ることになっていたので、案外冷静にこっちも見ていられた。
だが、今回は…悪役オールスターにも嵌められて、その衝撃度は高い。
取り乱す越児を制止しようとする來。お人よし以上の愛情が伝わる。
鬼さん何スカウトしてるんすか。
決着後。あんなことになったらしょうがない。
シャワールームはここで登場。旦那氏のお楽しみ、もとい「左ルートの切り札」は出番なしであった。
互いの思いや過去を、すべて見てきているだけに、切なさとかやり切れなさとかがこちら側になだれ込んでくる。
このルートでは、越児さんが夫との最後の対面に立ち会うことができたのですが、この状態なので気を失う訳で。
で、こうなるわけで。
これは、お隣のルートも相当な展開が予想される…。
そして葬儀は終わっていなかった。
やっと、夫が亡くなったという事実を受け入れる準備が出来た。
いや、ほんと、左側でも鬼さんの伝言とかで止められてたし、無理はしないで越児さん。
その準備の最中。
ようやくジャンさんが登場!(出番なしかと思っていたのでホッとした)
越児は本人の意思で、会を離れることに。
屋敷を出た越児をクラクションで止めたのは、もちろん。
來さん、ここでよく曲がるカーブを…
投げたーーーーーーーーーーーーーーーーー!
來投手、越児に投げたボールは大きく外れて、ワンボール。
ツーボール。
解説のみわさん「來さん、おずおずと言ってるあたりで、何か言いたげですよねー。」
來投手、3球目。
ようやくど直球ストレートーーーーーーーーーーーーーー!
球審「ストライーーーーーーーーーーーーーーク!」
2ボール・2ストライク。
ここで外して、フルカウント!
5球目…!
球審の卍が決まったーーーーーーーーーーーーーーー!
來投手、強打者の越児をなんとか三振で射止めて、ゲームセット!
終劇(もう何が何だか)
怒涛の展開すぎて、最後はもう変なテンションになってしまいましたが…。
右側ルート、半端なかった。
予想の斜め45度上で展開されていくドシリアス展開。左側ルートでは薄まっていたこの作品のハードボイルドな面が強調。
これは、これでまた、良い。
今回のルートは、來さんの思いとお人よしさが、ちょっとした清涼剤になっていたのがポイント。最後の方はもう「何やってんだよー!」って感じでヤキモキ・ニヤニヤしてましたw
さて、先ほども述べた通り、この展開だと次のルートは鬼さんになるのですが…。
こりゃあ一層ヘビーな展開になりそうですな…。
※このnoteの終盤、來さんの告白のくだりで野球ネタをぶち込んでいたら、
神奈川の推しのサヨナラ負けにより、
強靭な敵に魔法の数字がついたことを知って、
筆者が落胆したのだが、それはまた、別の話である。
拙い語彙と表現ですが、少しでもコンテンツの良さが伝われば幸い。スキはモチベに、サポートは推し活とネタ収集、合唱などの活動に充てます。よろしくお願いいたします。