読書感想文『紅蜘蛛』・2枚目(後半)
studio waspによる香港ノワール系同人ノベルゲーム『紅蜘蛛 / Red Spider』を読書して(ノベルゲームを遊んで)みる企画・第2弾。
前回に引き続き、弟ルート読破(クリア)編です。
※前回まではこちら
検問突破~セーフティハウス
老板邸脱出~黒幕登場部分はお兄ちゃんルートと同様。
検問突破時の弟の変装。ノリノリである。
セーフティハウスでの差分シーン。なにはともあれ弟の治療である。
上司…じゃなかった越児の手慣れた様子に、弟が我々の気持ちを代弁してくれた。
一体何人殺したかという弟の問いに対する上司の反応。殺し屋あるあるである。
老板戦でとどめを刺した弟。その瞬間の心境である。お兄ちゃんルートとの関連性も見せてくれる。にくい演出。
さすが頭脳派。分析が鋭い。
越児が釘を刺すように言った言葉は、発端で「大切な人」を「力による抵抗」で守れなかった、自分への戒めではないだろうか。
作戦会議~ジャン登場はお兄ちゃんと共通。
ICチップは、弟がお年頃だったので自力埋め込みであった。
弟が、先のシーンとの矛盾を衝く。
このシーンの会話で、『紅蜘蛛』シリーズ通じてのキーワードとなる「因果」の存在が暗示される。(実際に言葉として登場するのは、黒幕を倒す時であるが)
告白キターーーーーーーーーーーーーーーー!
こういうところで「乙女ゲー」らしさが出てくるのが、いい。
「そこまで」というのは「黒幕との対峙の場への引き渡し」の時。
いざ、決戦へ。
決戦。そして。
弟よ、まだ分からんぞ。
お兄ちゃん、前のルートでは「アシストされる側」だったのが、ここでは「する側」に。
乗りたかったんかーいw
決戦のネタばらしは最終ルートまでとっておくとして…。
って、ローズさん登場!?展開が全然違うぞ!?
(決戦におけるルート毎の相違についても、後日言及する必要がありそう)
決着後。
彼らしい後日談の幕開けである。
大切な人との「永久の別れ」には、状態が状態なので立ち会えない。
ここで越児は弟に問う。「なんでここにいるんだ?」
それからしばらくして…(いろいろあったけど長くなるので割愛)
わーーーーーーーーーーーーーーお!やるじゃん弟!
あーーーーもう姐さんそこ変わってくれーーーーーーー!(悶え)
3人そろって幸せになればいいのに。(本音)
とはいえ。
弟を、あの悪夢から救い出したのが、越児だった。
越児もまた、死神の手からいったんは逃れることができた。
上司と部下から「命の恩人」同士へ。尊いふたりの旅路は、ここからが始まりだ。
ま、上司の尻に敷かれることは間違いないので、頑張れよ、弟w
終劇。(2回目)
ハードボイルドから、一気に乙女な世界へジャンプする独自の展開を見せた弟ルート。
弟のまっすぐな気持ちと成長が見ていて楽しい。
前半のヘヴィ展開との対比があるからこそ、ラストの眩しすぎるグハァな展開(語彙力崩壊)が、尊いし「姐さんそこ変われ」なんだけれども!
ふぅ。本音が丸出しになってしまいました。これ旦那氏も見るんだよな…。
というわけで、弟ルートという名の2枚目、以上、終了!
次回は、左側ルートのトリ。フラグを見ると、どうやらあの人のようで…。
拙い語彙と表現ですが、少しでもコンテンツの良さが伝われば幸い。スキはモチベに、サポートは推し活とネタ収集、合唱などの活動に充てます。よろしくお願いいたします。