読書感想文『紅蜘蛛』・5枚目
studio waspによる香港ノワール系同人ノベルゲーム『紅蜘蛛 / Red Spider』を読書して(ノベルゲームを遊んで)みる企画・第5弾。
波乱の4枚目(來さんルート)を終え、なにがどうなっているんだ状態から抜けきれない今日この頃。しかし、
今プレイをしないと8月が終わってしまう。
というわけで今回は分量少なめに(行けるかどうかは分からない)、5ルート目を読破していきます。
いきなりですがルート確定
フラグポイントは、4枚目前半で取り上げたこちらの選択肢なのですが、
なんか増えてるー!
一番上は來さん、一番下は「もう名前が出てしまっている」。
となると、今回は鬼さんしかいない…!
紅花会の先々代・クヮンさんと、旦那さんが越児をまるっと受け入れてくれた。そのお蔭で今の彼女がある。
そんな越児に鬼さんは問いかける。何故ウェッブを抜けようとしたのか?と。
前回をご覧の方なら、因果を持たない者=來さんであることはお分かりいただけるであろう。
グイグイ突っ込む本ルートの主役。
この回答でルートの主役は理解してくれるだろうか。
來さんルートでは疑心暗鬼モードだった鬼さん、ここでは全面信頼!
そんなわけで。
幹部s懐柔作戦も、鬼さんがグイグイ引っ張ってくれている。
例の切り札を出すのも、今回は鬼さんである。
旦那さんを先代当主に推したのが添明だったことが明らかに。
添明「クロに限りなく近い」説、この時点で浮上。
当然、もうひとりの中ボスにも疑いの目が向けられる訳で。
お屋敷にて
お屋敷での追加シーン。前回終盤で初登場の護衛さんが登場。
そして、下の場面では。
鬼さんも、來さんと同様、越児さんの明るい表情が見たかったのであろう。
このルートでも、來さんとのリビング会話シーンがあるのだが、そこでいきなりぶっこまれるのがこの発言。モニタの前でビックリしましたわ。
つまりそういうことである。
やむなしである。
「品行方正」に関しては色々ツッコミたいがここはグッとこらえよう。
「あいつ」とは、前回でも登場した「黒幕に関わる重要人物」こと、劉劍明。來の刑事時代の上司である。
上司命令で、実父であるクヮンとの交渉役になる羽目になった來さん。せめてもの抵抗ということで放った言葉なのだが、
そこで制止に入ろうとしたのが鬼さん。
これが、現在につながる鬼さんと來さんの因縁の始まりであった。
大Bのポカ後。
小太り刑事とのひと悶着~大Bのポカの後、これまでではすぐにシン救出へ向かうのですが、このルートでは鬼さんの待機部屋シーンが追加。
護衛さんとの定時連絡。前のルートでは登場後すぐに死んでいた護衛さん。出番が増えて良かったね…。
シン救出作戦から黒幕始動までは來さんルートと同じ。
罠にはめられた。
添明たちの罠にはめられた越児さん一行。
へんじがない。どうやらやられたようだ。
直後、事件を伝える臨時ニュースが入り…。
鬼さんの表情の変化を察して、越児が言葉をかける。
うーむ…。
來さんルートのラストで狼狽していたとは思えぬ、越児の冷静さ。
しかし、ここでは鬼さんが乱れている。今回のラストもなかなかヘヴィーになりそうである。共倒れにならないとよいが。
セーフティハウスにて
大Bと弟、そこで意気投合するんじゃないw(ポカの時の当事者同士)
鬼さんがお兄ちゃんをスカウトした時の話は、実はお兄ちゃんルートで触れられていたのですが、ここではそのあとの話に。
クヮンの問いは「何故、古巣(ウェッブ)を抜けたのか」。
お兄ちゃんルートで、お兄ちゃんが越児にシンパシーを感じた理由が良くわかる。
これ、鬼さんが越児にした質問と同じだよね?(本稿ではカットしましたが、ルート冒頭でこの話題が出てきます。実際にプレイしてご確認を)
結局、お兄ちゃんはクヮンさんの
この判断で、紅花会入りは出来なかった。
だからお兄ちゃん余計なことを(以下略)。
鬼さんの質問の意図はそこであった。
このルートでは、左側ルートでお馴染み「男の料理」が再登場。ゴウさんと小太り刑事がいないのが差異。
黒幕登場。
前回同様、黒幕からの「一人で来い」要求に取り乱す越児。
ここで、鬼さんが脅迫状の件を明かす。
鬼さんは、護衛として越児に同行することを申し出る。が。
ああ、越児さん、思いつめたらだめだ。
色々ありまして、今回は弟と大B、
來さんがセーフティハウス居残り組に。
カチコミじゃーーーーーーーーーー!
奇跡の扉をこじ開けるため、いざ決戦。
鬼さんが大門刑事に見えてしまう。
ここに戦車があったなら西部警察である(2日ぶり2度目)。
中ボスその1はさっくりと撃破。
前ルートよりも卑劣な中ボスその2の手口は、
本ルートの主役が鮮やかに破り、
中ボスその2も撃破。
お!?
旦那さん、もうちょっとだ、頑張って…!生きて…!!
旦那さん、捨て身のファインプレー!
!?!?
ああ…今回も駄目だった…。
旦那さんに寄り添う越児に代わり、黒幕に止めを刺したのは鬼さん。
今回の越児さんは、寄り添う形で旦那さんの最期を看取れたのが、救いだったかもしれない。前回は本当に惨かった。
決着後。
しかし、いざ最後の別れとなると。
脆くなってしまうのが越児さんである。
そんな越児を、鬼さんが制止する。一言一言がこちらの胸にも迫る。
鬼さんらしい告白だ…。
それもつかの間。やはり鬼さんも相当こたえておりまして。
お兄ちゃんも心配している。
えええええええええええええ!?
安否確認のため鬼さんの自宅に突入する越児さん。
心配させないでよ、もう。
サングラスが取れてるーーーーーー!
写真立ての女性の正体ー旦那さんのお母さま(故人)の名前を呟く鬼さん。
その彼女、隣にいますよー。
この前のセリフで、マリィさんが愛人(=來さんの実母)のことで自分を責めていたことについて触れている。
鬼さんは、越児の姿を、マリィさんに重ねていたのだろう。
越児さん、イタコになる。
これって、もしや、越児さんからの逆プロポーズパターン?
ん?
越児さん、イチかバチか、秘密を引き出すことに。
越児さんが絶句して、本文でも触れられないような秘密。どういうことなの…(こちらも絶句)。
越児さんのセラピーの甲斐あって、冷静さを取り戻し(て目覚め)た鬼さん。
だーかーらーお兄ちゃん。
うーむ…。
來さんも鬼さんと和解して、よく屋敷に出入りするように。
家出人駆け込み寺と化した紅花会。その管理に奔走する越児さんのそばには、すっかり立ち直った鬼さんの姿があった。
会の為に、越児さんの為にその身をささげる彼の言葉で、ルートは幕を閉じる。尊い…エモい…。
劇終(いよいよ次回、最終回!)
という訳で、3,000字切った!公約通り!!
今回は來さんルートよりは多少救いのある終わり方だった印象。越児さん・鬼さんが共倒れにならなかったことにホッとしている。
バディの絆を超えた「大切な人」同士になるところは、お兄ちゃんルートと共通しているなーと思っていたり。繋がりが深いところと、大人同士の落ち着いた関係になっているところが違いかな。
あとはルートの主役ということで、鬼さんの人間らしさが前面に出ていた。終盤の鬼さんの叫びとか、色々。
さて、いよいよ本シリーズも残すところあと1ルート。「実質トゥルーエンド」、一体どうなることやら。
拙い語彙と表現ですが、少しでもコンテンツの良さが伝われば幸い。スキはモチベに、サポートは推し活とネタ収集、合唱などの活動に充てます。よろしくお願いいたします。