かねがね、金がねえ。

 財布に、32円しか入っていない。おととい穿いていた黒くて太いデニムのポケットから、100円玉が2枚と10円玉が3枚。5円玉と1円玉はそれぞれ2枚ずつ出てきた。ついつい喜んだは良いが、これじゃ財布の中身と合わせても旧3級品タバコすら買えないことが分かった。エコーすら吸えない。ゴールデンバットは両切りで、頭がクラクラするからそもそもダメだ。

 禁煙すれば全て済んで、甘くて美味しいお菓子なんかも買えるのだけど、タバコを止めるのはそもそも無理だ。故・立川談志は『タバコをやめるっていうのは意志の弱いヤツのやることですよ』と言ったらしい。ほとんど同意するが、経済力の弱いヤツは一体どうしたら良いものか。


 驚くほど金が無い。これは貧乏自慢ではない。不特定多数のありがたい読者に「なんか奢ってくださいよ〜」と乞いている訳でもない。そもそも、こんな意味の無い文章を書いている時間があったら、要らない服の一枚や二枚、売っ払ってしまえばいいのだ。テキトーな古着屋にぶち込んでしまえば良いのだ。ただどうしても、僕は「貧乏性」と「物持ちが良い」の間、紙一重、0.1mmをウロウロしては、結局何も売ることができない。

紙の厚みがよくわかる一覧表を作ってみた 古賀印刷ブログ http://www.kogaprinting.co.jp/blog_special/list_thickness_paper/


 かねがね、金がねえ。先週、調子に乗って酒を飲みすぎたせいなのは、はっきりと分かっている。知っている。絶対にそのせいだ。俺は、友達と酒を飲んで酔っ払った帰り道、一人っきりで居酒屋に入る癖がある。「ハツ串」を6人前くらい頼んで、焼酎の水割りと一緒に無心で食らう癖だ。癖なんていう自然発生なもんじゃないか。そういう趣向がある。

 食べきれず余った分は、隣の席の人にくれてやる。そうすると、その人は僕に酒をくれる。さながらわらしべ長者である。その結果、藁にもすがる思いで苦しい生活をしているのだから、笑える。「わ」と「ら」で頭韻を踏みまくってみた。キーボードを叩きながら「俺、ラッパーになろうかな」と言った。

 そのせいなのだ。すべて。2017年6月22日における僕の金欠状態を作っているのは、紛れもなく酒なのだ。困ったもんである。まったく、バカな人間である。節制、節約、節減。ことごとく「節」の字に関わりの無い人生だった。節酒なんて、もってのほかである。談志の真似じゃないし、ジャックケルアックにはなれそうもない。

 あ、明日給料日だ。そうだ、給料日だ。ワッハッハー!!!!!!!

 

 

頂いたお金で、酒と本を買いに行きます。ありがとうございます。