松樹凛『射手座の香る夏』

夏をモチーフにした四つの作品がおさめられた痛くて苦いSFファンタジー短編集。

ジュヴナイル小説って、喪失以上に喪失感に、欠落以上に欠落感に比重が置かれるのかもしれない。
決定的な何かを失ってしまったような感じ、取り返しのつかない場所へきてしまったような感じ。
実際になにかを失ってしまったかどうかに関わらず生まれてしまう、あの感じ。


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