読書日記 6月◯日 その5

6月になって忙しなくなってきた。だけど精神は落ち着いている。本当だったらいまごろ「ロマンティックコメディ」の稽古をしていたんだな。稽古中の自分がどんな精神状態になるのかはわかっているので、いまこんなに穏やかに過ごしてるのはなんだか変な気分。サラ・クロッサン「わたしの全てのわたしたち」を読んで泣きまくった。後半200ページくらいずっと泣いていた気がする。グレースとティッピはずっと一緒にいる。ずっと一緒にいるからといって1つではない。グレースはティッピの声を、ティッピはグレースの声をいつも1番近くで聞いている。だからって全てがわかるわけじゃない。わからないからって別々というわけじゃない。

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