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①必ず知っておきたいトレランマナー

第一回トレラン入門!今回はトレイルランニングのマナーについて。”山を走る”と考えたとき、どの程度の体力が必要なのか、どんなウエアやギアを揃えるべきか、など気になると思いますが、その前に!頭に入れておいて欲しい山のマナー。山は街と違い、山を歩くのと走るのもまた違う、それぞれのルール、マナーがあります。山はヒトだけでなく多くの動植物と共有する場所であり、いろんな目的を持った人々が集まる場所でもあります。日本の山は、特に”シングルトラック”と言って、一人が通る程度の細い道が多くあるため、お互いに譲り合いの気持ちが大事です。

トレイルランニングのマナーについて、日本トレイルランナーズ協会がマナーブックを作成しています。そのマナーブックを最初に目を通してから、読み進めてもらえればと思います。

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協会の出しているトレイルランニングのマナーは下記の10項目

TRAIL RUNNING SAFETY & MANNERS GUIDE
 1 自然に敬意を払って行動しましょう。
 2 安全第一。計画をしっかり立て、充分な準備を整えてから山に入りましょう。
 3 トレイルは譲り合いましょう。
 4 すれ違い・追い越しは、必ず歩いて。
 5 集団で走るときは、周りに気を配りましょう。
 6 トレイルから外れないようにしましょう。
 7 ゴミは全て持ち帰りましょう。
 8 動植物を大切にしましょう。
 9 トイレは極力所定の場所ですませましょう。使った紙は持ち帰りましょう。
 10 あいさつをしよう。

上記のマナーの理由はパンフレットにそれぞれ記載されているので、ぜひ先に読んでいただき、今回はこの内容について一部ピックアップし、補足的に説明していきたいと思います。理由を知っておくと、守る気持ちも高まりますよね。

トレイルは譲り合いましょう

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登山では“上り“が優先と言われます。理由はいくつかありますが、1つは上りより下りのほうが転びやすく、下りは落石を落としやすいので登ろうとしている人に怪我をさせてしまう危険性が高いこと。また、上りの方が心拍が高くなり自然と目線が地面を向きやすく視界が狭くなりやすいため、人の存在に気づきにくいと言われます。下りの人のほうが先を見やすく早く気づいてあげられるため、基本的には下っている方は上っている方に道を譲りましょうね、と言われます。
しかし、基本は基本であって、下りが先の方が安全な場所、人によって体力的に休憩したようが良い場合など、その場に応じて声を掛け合うのが大事です。また、体力のあるトレイルランナーがまずは山側へ避け待ってあげましょう。「お先にどうぞ」が言えるかは、あなた心の大きさ次第!

すれ違いや追い越しは必ず歩こう

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ハイカーが自分の視界に入ったら・・・走るのは止めて歩きましょう。すれ違い、追い越しは必ず歩きましょう。山の中は静かな時間が流れています。 いきなり大きな足音や乱れた呼吸が聞こえてくると動物かと思い驚いてしまうのです。
追い越すときは、いきなりではなく、相手との距離をとってから挨拶をし“谷側から”が基本。「右から行きます」などと声をかけて自分の動きを先に伝えることも相手に親切。道が狭い時は無理に抜かさず、お互いが安全な幅を確保できたら声をかけましょう。
道を譲る時は山側(上の写真で言うと左側)に、そして斜面に背中を向けて待ちましょう。谷側に立っている場合、相手の荷物(ザックなど)が当たりバランスを崩して滑落する可能性もあります。また、自分の背負っている荷物と引っかかることもあるため、譲る場合は、”山側”&”斜面に背中”を忘れずに。安全な場所を確保して待ってあげることで、自分の身はもちろんのこと、相手も余裕を持って通れる一つの要因となりますよ。

*走って通り過ぎるマナー違反のランナーが各地で見かけられ、問題となっています。すれ違い・追い越しは ”必ず歩く"!相手の気持ちになることを常に忘れずに。

ゴミは全て持ち帰りましょう

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”来た時よりも美しく”日本人なら子供時代に聞いたことがあると思いますが、山でも必ずゴミは持ち帰るのがお約束です。捨てるつもりはなくても食べた飴の包み紙が知らぬ間にポケットから落ちちゃった...なんてことも案外多いのです。自分の落としたゴミで無くとも見つけたらサッと拾いましょう。ゴミ専用のポケットや袋を用意しておくのがいいですね。
綺麗な場所に訪れると、自然と自分自身も綺麗にしよう、という気持ちになるはず。汚い場所は、それなりの態度をとっちゃいますよね、人間の心理って単純。。。みんなで気持ちの良い空間を作って行きたいですね。

動植物を大切にしましょう

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動植物を傷づけたり、採取はNGです。山にはその地域だからこそ生まれ育つ動植物がたくさん存在しています。写真を撮る際にも周囲の植物を踏み荒らさないように。そして、もう一つ大事なことはシューズの土を落として帰ること。その地域に生息している植物のタネがついている場合もあります。そのまま家に帰ると、外来種を別の地域に持ち込むことになります。またシューズを洗わずに別の場所に行った場合も同じようなことが起きます。できるだけ使ったシューズは山を降りたその場所で土を落とし、次使うまでに綺麗に洗いましょう。

あいさつをしよう

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出会った人と言葉を交わしてみましょう。自分も相手にも余裕があれば「天気がいいですね」「山頂の景色はどうでしたか?」「この先分かりにくい場所ありましたか?」といった会話をしてみましょう。礼儀の意味だけでなく、会話から有益な情報が得られたり、乱れた呼吸を整えることもできます。急いでいないですよ、というサインにもなり相手に安心感を与えることもできたり。
また、もし遭難や事故を起こした場合、自分の存在を認識してもらうことが、遭難時の発見速度を上げる可能性もあります。山では情報が何より大事。何かが起こらないことが一番ですが、何か起こった時に手遅れとならないように。

走る以外の選択肢を持とう

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協会のマナーには書いてありませんが、個人的にプラスしてこのマナーも頭に入れていただきたい。トレイルランニングと聞くと、”走る”をイメージすると思いますが、歩くことも多々あります。場所によっては通りやすいように橋を通してくれているところもあり、この橋が壊れてしまうと...困る、だけでは済まされないこともあります。設計当初は走ることは想定されていません。慌てずペースダウン。前の人との距離も取りながら渡りましょう。


どうでしたか?普段から山を走っている方も、自分の山行を振り返った時、どの程度守れているかチェックしてみてくださいね。大事なのは相手の気持ちになること。それは人間だけでなく、動物、植物においても同じことを考えたいですね。

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皆さんも一緒にマナーを守って気持ちよく走りましょう〜!

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