見出し画像

私の音楽的趣向性

 自分で最初に買ったレコードは、ビートルズの「Let It Be」のシングル。アルバムは「Help!」で、放送委員になった中1の春だった。

ビートルズから僕の音楽は始まっている。
そう、ビートルズの「Get Back」は見るべし!!

放送委員は登校時と昼休み、下校時の当番制だった。音楽好きが多く、暇さえあれば放送室でレコードを聴いていた。登下校時には決まったクラシックを流していた。朝はフランツ・フォン・スッペの「軽騎兵」序曲。下校時の曲はドヴォルザーク の「新世界」だった。(悪くない選択だ)
因みに、息子も同じ学校だけど知らないそうだ。⤵

僕らには昼休みの放送がメイン。何か企画もの以外は音楽かけていて、ほぼ洋楽。ビートルズ、カーペンターズがヘビーローテーションで、「歌謡曲」は何となく「かけないよ!」wというスタンスだった。
フォークが好きな先輩がいて、拓郎、陽水あたりはかけてたな。

「我が良き友よ」は当時絶大な人気で、あまりにかけすぎて放送禁止になった覚えが・・・ww

高校生になると、ディープパープル、レッド・ツェッペリン、エアロスミスなどのハードロック沼にもハマルようになった。

僕は相変わらずの陸上部生活だったが、トラックの隣に軽音部の部室があり、日々パープルの曲を演奏していた⤵「スモークオンザウォター」は耳タコだった!

その後は、イーグルス、ジャクソンブラウンなどの「ウエストコーストサウンド」、10CC、スティーリー・ダン、ドゥービー・ブラザーズ、ウェザーリポート、TOTO、ポール・ウェラー、シェリル・クロウ、etc
遅ればせながらストーンズなど、ジャンルにかかわらず聞いてきた。

邦楽は今もだが、ユーミン、サザン、渡辺貞夫、上原ひろみ、チューリップ・・・etc
特に、チューリップ。4月からは「50周年ツアー」に行く予定だ。

ビートルズとチューリップは別物として、その中でも好きなのは、やはりスティーリー・ダン、ドゥービー・ブラザーズなのだ。

ここからドゥービー・ブラザーズについて語ってみる。



さて、1971年デビューの彼らを聞き始めたのは多分1978年頃。
そう、まさにアルバム「ミニット・バイ・ミニット」の発売からだ。

アルバムから「ホワット・ア・フール・ビリーヴス」(マイケル・マクドナルドとケニー・ロギンズの共作)が1980年のグラミーの最優秀楽曲を受賞。アルバムはレコードオブザイヤーに輝いた。

長いドゥービーズの歴史は、マイケル加入後とそれ以前に分けることができるらしい・・・(どちらも良いけど)

初期のドゥービーズの象徴ともいえるのが、トム・ジョンストンだ。
黒人音楽を愛し曲を作り、リードボーカルにリードギタリストでもある。

アルバム「スタンピード」のジャケットで長髪で馬にまたがる彼ら、そうギターをかき鳴らす荒々しいサザンロックの象徴が、トムだった。

相反してマイケルはR&Bをベースに、ジャズ、AOR色の濃い都会的なサウンドが持ち味。
僕はたまたまマイケル在籍時から聞き始めたわけだが、順番が変わっても(古い曲ももちろん知ってました)特に違和感はなかった。

トムの曲を好きな人がよくマイケル以降をけなしたりもするが、どうでもいいことだと思っている。

だって、どっちも良い曲だもの⤴♬

初期のサザンロック色の濃い音楽性に、ツインギター(時にトリプル)、ツインドラムに、タイラン・ポーターのうねるベースが迫力だった。
これだけでもお客呼べるしなぁ⤴

どちらの時代もナンバーワンヒットを出してるけど、トムの時代はパトリック・シモンズの「ブラック・ウォーター」というところが興味深い。

シモンズは創設期からのメンバーで、唯一全ての活動時期に在籍した人物だ。彼がドゥービーズの背骨だったんじゃないかと思っている。

イーグルスがメンバーの確執で解散したけれど、それがないのもこのグループの良いところ。ずっとファミリーなのだ。

そこが音楽性以上にキモチの良いところ。

またプロデューサーが一貫してテッド・テンプルマンなのも特筆すべきことだ。「売れたい」が為にプロデューサーをとっかえひっかえするミュージシャンが多いだけに、彼らの相思相愛ぶりがうかがえる。

「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」はトムの曲だが、ライブでは各メンバーが歌っている。1982年の「フェアウェル・ツアー」では確かキース・ヌードセンが歌っている。辛い「解散」なんて1ミリも感じさせない「カリフォルニアの青い空」みたいなライブだった⤴

ただ辛いのは多くのメンバーが鬼籍に入ってしまったことだ。

ボビー・ラカインド、キース・ヌードセン、コーネリアス・バンパス、マイケル・ホサック、デイヴ・ショグレンが既に亡くなっている⤵


メンバーの変遷はWikipediaで参照を。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%82%BA#%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%A4%89%E9%81%B7

最後になりますが、大好きなアルバム、曲のベスト3で締めにしたいと思います。決してトムが嫌いなわけではないのであしからず。w

ドゥービーブラザーズ、まだの方はオススメです!

アルバム(ベスト盤は除く)
1位 「運命の掟」 - Livin' on the Fault Line (1977年) 全米10位
2位 「ミニット・バイ・ミニット」 - Minute by Minute (1978年) 全米1位
3位 「フェアウェル・ツアー」 - Farewell Tour (1983年) 全米79位

楽曲
1位 「エコーズ・オブ・ラブ」P・シモンズ作 ハーモニーが美しい
    どこまでもポジティブになれる曲
2位 「スウィート・フィーリン」 P・シモンズ作 ニコレット・ラーソン
    のボーカルが楽しめる珠玉の名曲
3位 「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」T・ジョンストン作
    言わずと知れたドゥービー・ブラザーズの代表曲