派遣先もヤバかったが派遣会社もヤバかった話

私は6年ほど派遣社員としてIT関係の仕事をしている。2,3年働いて経験を積んだら次の案件へ転職というのを繰り返している。

今回3月末で2年数ヶ月お世話になった会社を辞めて転職した。そして4月3日から新しい職場で働くことに。

新しい会社で働いてみてびっくりしたのは、誰もお昼休憩を取らないこと。年度の初めで組織変更のトラブルもあって忙しいのは分かるが、その会社の社員も派遣社員もだれも休憩しない。

私はまだ来たばかりなので休憩を取ったが、みんなが仕事してるところで休憩するのもいい気分ではない。

休憩から戻り、とりあえず簡単な仕事をしていると、明るい感じの口調で愚痴が聞こえてくる。昨日も休憩取ってないから残業1時間プラスしていい?とか、〇〇さん家に帰ってから休憩取ってるらしいよとか、雑談という感じで話している。
また、定時になっても誰も帰らない。

これはよくないところに来てしまった。

私はこの派遣先で2日だけ働き、辞めることにした。
ブラック企業で働いていた経験があるので、こういうのはさっさと逃げた方がよいことを知っている。
仕事を任されるようになれば、自分も休憩取れずに働かされるんだろう。
何より明るい口調とは言え、愚痴が聞こえてくる職場で働きたくない。私は前向きな性格なので、そういうネガティブなことは苦手だ。
また、休憩も取らずに働き続けるのは仕事ができない人がやりがちである。私はどんなに忙しくても休憩は取っていたし、定時で帰るためには如何に仕事を効率よく進めるか努力していた。
だから自分の性格には合わないと感じた。

営業に辞めると伝えた時は、2日で判断するのは早くない?と言われたが、早くはないと思う。自分が感じたことに間違いはない。さっさとブラック企業でも耐えられる人を探してくれと思った。つらいことを我慢して頑張るのは何もメリットがないどころか、自分が体を壊したりしても誰も責任は取ってくれない。だからさっさと辞める。ある意味責任を果たしている。

さて、派遣先はこのような感じでブラック企業だったが、派遣会社もおかしいところがいくつかあった。

まず、求人に載せてた時給より低い金額で契約させられたこと。

求人には時給2600円と書いていた。
派遣先との面談のあと、多少調整が入ると営業から言われた。さすがに数100円下げられたらこの仕事は請けないですよとも営業は言っていた。

さて、いくら下げられたのかと言うと300円である。2600円が2300円になってしまった。

この件について調べてみたが、派遣の場合は違法ではないようだ。

時給が300円も下げられてしまったが、収入は今までより上がるし、転職活動も疲れたので同意した。派遣先が時給を下げてきたことに対して営業は特に何もしてくれなかった。まぁ派遣会社の営業というのは9割は無能なので仕方ない。下手したら派遣社員より安い給料で働いてたりする。

次に、数日で退職したことにより、退職後の年金や健康保険の手続きが面倒になった。

このようなまともではない派遣会社は、適切に年金や保険の処理も期待できない。

まず派遣会社から送られてきたメールを下記に記載する。

当初、4月3日より社会・雇用保険加入となっておりましたが
ご契約変更に伴い、保険手続きについて
ご意向を確認させていただきたくご連絡を差し上げました。

以下ご確認のうえご返信をお願い致します。

■手続き種類をご選択ください。
(1)4月3日(契約開始日)~4月6日(契約終了日)加入
※社会保険の資格喪失日は契約終了日の翌日となります。
(2)資格取得取消

■ご注意事項
(1)の場合
加入期間中の保険料が発生します。
特に健康保険料については、加入日と喪失日が同月に属する(同月得喪)場合は、
末日に非加入であっても対象月分の保険料が発生いたします。

(2)の場合
社会保険については、4月3日加入(契約開始日)まで遡って、
他健康保険組合等への保険加入手続きが必要となります。

数日で辞めたから社会保険に加入して処理するか、それとも入らなかったことにするか選べということである。

ここで知識がなかった自分は、入らなくてもいいかと何となく返信した。

しかし、このあと健康保険証の切り替えなどで支障が出たため、友人でもあるのぞみ司法書士・社労士・行政書士事務所に相談した。

そして社会保険や年金についてのルールも説明してもらった。

まず、雇用された日数に関係なく、社会保険は強制加入なので入るか入らないかを選択させているのがおかしいとのこと。また、マイナポータルで調べたところ、派遣会社は年金の処理もしていなかったことが分かった。年金も働いていたら厚生年金を会社と労働者が折半する決まりになっている。

しかし、派遣会社がなぜ厚生年金に加入する処理をしていなかったのか、これも理由がある。もちろん正当なものではないが。

私のように当月内に就職し、当月内に退職すると、一度納めた厚生年金がどういうわけか一度返金され、国民年金に切り替えて納付しないといけない仕組みに改悪されたらしい。だから派遣会社としては、最初から入ってなかったってことでよくない?と思ったのだろう。もちろんダメなんだけどね。

ということで、派遣会社が法律を無視していたせいでかなりややこしいことになった。私がやりとりするのは限界なので、私は派遣会社に社労士より連絡するとメールを送り、あとはのぞみ司法書士・社労士・行政書士事務所ののぞみちゃんにお任せした。

のぞみちゃんは派遣会社に電話をして、話をつけてくれた。社会保険も年金も正しく迅速に処理をしてくれるそうだ。

派遣社員として働いてると、ミスマッチにより短期間で退職することは誰にでもあるかもしれない。もしかしたら正社員でも。そしてなかなか社会保険や年金のルールについては分かりにくいところも多いし、会社が適切な処理をしてくれているかも分かりにくい。

ということで、何か困ったら専門家に相談するのが一番だろう。
困った時はのぞみ司法書士・社労士・行政書士事務所へどうぞ。豊富な知識と経験で親切に対応してくれます。

余談ですが、私は転職活動を再開し、時給も2400円と求人通りの金額で契約してくれた会社に仕事が決まりました。災い転じて福となすという感じか。働き始めるまで、短期間だが無職を楽しみたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?