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Total Experience Gospel ChoirのPatrinell "PAT" Wrightさんのこと

アメリカ、Seattleの"Total Experience Gospel Choir"のDirectorであり牧師であり、私のアメリカの母と慕ったPatrinell "Pat" Wright さんが亡くなってから早三つき半。

けれど、私はまだ彼女が生きていて、どこかで誰かのために歌い続けているって思っている。頭の中にはいつでも彼女の歌が響き渡る。
きっとこの先シアトルに行っても現実味がないんだろう。

このゴスペル合唱団のコンサートを過去5回日本に招致し、多分、40回近くコンサートをしてる。私たち有志(主に3,4人のスタッフで運営してた)でよくやったと今でも思う。パワーあったな。

これまで石巻「西光寺」さんは3回自主コンサートを開いてくださった。
2回はお寺で、1回は市民会館で。

それでその時の交流はもう忘れられないほどHeart Warmingだった。
※このことは今、本を書いています

宗教を超えているってこういうことだって、身をもって知った。
世界中のこのような人たちが、何とか世界を平和に保ってるんだって。

そして、その後東日本大震災が起きて、石巻の西光寺の樋口ご住職(Monk Higuchi)にもう一度会って力づけたい、助けたいとPatがクワイヤー(合唱団)を引き連れてシアトルから石巻へチャリティーコンサートをしに行ったのは2012年。もう10年も前。

樋口ご住職は「東日本大震災の後、右も左も大混乱、そして苦しんでいる人がいる中で『Patさんだったらどうする?』っていつも考えてた。それでここまでやってこられた」って、そのコンサートの前に話してくれた。

で、今回訃報を知らせた後にいただいたメールは
「ステージとして使った本堂には今もクワイヤが種まいた情熱が有ります。間違いなく私が受け継いでいますから。
先ず、日本式で49日100日までのトウバを書いて供養します」とあった。

その写真が四十九日前に届いた。
東日本大地震の月命日と一緒に本堂に供えてあるとのこと。

宗教関係なく、亡くなった人を尊ぶ気持ちに何と説明していいかわからない感情が湧きあがる。そして私にとってのアメリカの母を大切に思ってくれている気持ち。
まさに人の心に火が灯されるって感じ。

そして百箇日(百日忌)。塔婆は百箇日まで書いてくださっていたので、ひとつの区切りとしてお花をお送りしたら

「早速、クワイヤが立った内陣の机の上に飾りました。
法事の時に位牌を置くところです。

〜一部略〜 

どんなに世間が寂しくなっても
彼女は『あれどうしたの、手をつないでなかよくなりましょう。
さあ一緒』って皆の手を温めている。。
あらためて、すごいなぁ、感動というか響動」

とメールをくださった。

パット牧師の声が「Reach out and Touch!」と改めて頭の中で蘇る。声、歌、音楽、そして火、熱。
彼方と此方はそんなに離れてはいない。

#patrinellwright #totalexperiencegospelchoir #石巻西光寺 #Gospel


西光寺・樋口ご住職の書いてくださった塔婆1
西光寺・樋口ご住職の書いてくださった塔婆2
Pastor Pat Wright & Total Experience Gospel Choirが歌った本堂
Patとパチリ

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