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今期使用している【デモンスミススネークアイ】について

みなさまお疲れ様です!
ぽとふです。

久々のデッキ解説投稿です。今回は『インフィニット・フォビドゥン』発売以後幅を利かせている【デモンスミススネークアイ】を紹介したいと思います。

CS参加する機会がそこまで多くなくなり、最高戦績は個人戦の3位と振るっているわけではありません。しかし相当量思考・試行したデッキなので筆を執りました。

頑張ります!


【デモンスミススネークアイ】とは

読んで字の如く、《魔を刻むデモンスミス》に端を発する「デモンスミスギミック」を取り込んだ【スネークアイ】デッキです。
両ギミックの合わせ引きが強いのは勿論のこと、【デモンスミス】↔︎【スネークアイ】の相互アクセスを可能としています。「初動の増加」「誘発貫通」「最終盤面の補強」等、様々なメリットが存在する強デッキです。

【ユベル】【R-ACE】【炎王(スネークアイ)】をはじめ多くのデッキとくっつきが良く、果てはグッドスタッフのような組み方でも力を発揮しています。

では、数ある選択肢の中から【スネークアイ】と組むメリットは果たしてなんなのか?無料部分にてそこをお話しし、有料部分で展開ルート、小技集、規制を受けた後の展望などを記載予定です。

【デモンスミススネークアイ】の強み

①「初動の増加」

制限改訂の影響
【スネークアイ】は4月施行のリミットレギュレーションで、《スネークアイ・エクセル》1枚、《“罪宝狩りの悪魔″》2枚の計3枚のテーマカードを規制されています。

《原罪宝ースネークアイ》の積み増し、《マジシャンズ・ソウルズ》や《チキンレース》の採用でその部分を補い規制後を戦っていましたが、《黒魔女ディアベルスター》に準ずる《“罪宝狩りの悪魔″》の規制は明確に痛手を感じる部分でした。

※7/1更新
皆さんがご存じの通り、7月施行のリミットレギュレーションで新たに《スネークアイ・エクセル》が制限カード、《篝火》が準制限カードになりました。

デモンスミスの登場

そこに新弾で登場したデモンスミスギミックはまさに渡りに船。《魔を刻むデモンスミス》から《永遠の淑女 ベアトリーチェ》と《賜炎の咎姫》を経由して【スネークアイ】側に辿り着けるようになりました。

あと《スネークアイ・オーク》+《魔を刻むデモンスミス》が初動になるのとか感動しますね。

Lモンスター装備してコスト踏み倒す動きエッチすぎる

【スネークアイ】に限らず、悪魔族が絡むデッキなら《魔界特派員デスキャスター》、場魔法から初動確保できるデッキなら《救いの架け橋》経由でデッキのメインエンジンに触る動きを修得しています。

②誘発貫通率の向上

皆さんが知っての通りスネークアイギミックは1枚から生み出すコストパフォーマンスが尋常ではありません。反面1手に対して1枚の誘発を当てることで展開が止まる素直な側面を持ちます。

そんなこんなで【炎王】を含む【スネークアイ】系統のデッキが全盛に近づくほど、OCG環境は昨今稀に見る誘発環境と相成りました。

これまで召喚権、《篝火》、《黒魔女ディアベルスター》、(採用していれば《ワン・フォー・ワン》)までだった攻め手に強力な第4手が追加された格好で、誘発で止めるハードルが一つ上がりました。特に自分から後攻を選択する【天盃竜】にとってみればたまったものではないでしょう。

《ドロール&ロックバード》耐性

また、デモンスミス環境になってよく使われるようになった《ドロール&ロックバード》に対する耐性が高いのがセールスポイント。

Gのところは召喚権何でも

上記からスタートする場合は(実際は複数枚の組み合わせがもう少しあります)《閉ザサレシ天ノ月》→《魔を刻む鎮魂棺》と繋いでデモンスミス展開を行うことで被害を最低限に抑えられます。

そのためスネークアイ側の初動で強かに《ドロール&ロックバード》を踏んでしまうのは《篝火》だということです。《魔を刻むデモンスミス》本体も該当しますが、そこが何の札であっても避けようがないのでさほど関係ありません。

また《ドロール&ロックバード》を受けても展開できるということは、相手が発動した《増殖するG》に自分の《ドロール&ロックバード》を合わせられるということでもあります

派手に展開を行うデッキとしては、《増殖するG》への回答は永遠の課題ですからね。他デッキとの大きな差別化点となります。

③最終盤面の補強

《刻まれし魔ディエスイレ》の参入

元々少ない枚数から強力な盤面を作り出せていた【スネークアイ】ですが、《刻まれし魔ディエスイレ》の加入により魔法罠による捲りに対応できるようになりました。特に【デモンスミスユベル】本格的に環境トップデッキとなるにあたり捲り札を多く採用する機運が高まっているため、それらへの対抗策としての活躍が見込まれます。

複数枚初動はもちろんのこと、《スネークアイ・エクセル》や《黒魔女ディアベルスター》からスタートできれば成立します。要求値もそこまで高いものではないということですね。

採用カードによっては《蛇眼神殿スネークアイ》サーチでも到達します(後述)

ポプルス展開が凄い!
引くべきものを引けている時の盤面が強くなることを、私は強みだと思っていません。妥協展開や弱い初動からの展開を強くできることに価値があると考えています。

まずは新弾前までの最終盤面を見ていきましょう。《スネークアイ・エクセル》+《黒魔女ディアベルスター》などのギミックの重ね引きは一旦考慮せず、1枚初動から。

なんかほら、ね、あれですよね、相手ターンにポプルスでアーリィ貼り付けて神殿から出すと妨害増える的な(リンク型未履修民)

上が《スネークアイ・エクセル》もしくは《黒魔女ディアベルスター》、下が《蛇眼の炎燐》からです。エクセスタートは勝ち切るに足る盤面ですが、ポプルスの場合は妨害の質にはっきりとした差が生まれています。

次に「デモンスミスギミック追加後」の最終盤面。ポプルス初動からの着地がこのように変わります。

私は《賜炎の咎姫》+1体で《転生炎獣レイジング・フェニックス》を添えていますが、《ピットナイト・アーリィ》を採用していればもう1妨害増やすこともできます。

斜め上矢印が相手のEXゾーンに向くようにしておくと尚良し

強い初動からの展開を更にアップデートし、そうでない初動からのスタートを強固に。「リンク値が余っている」ような使用感で、多少展開を間違えても建て直しが効くくらい強力なデッキになっていると思います。

無料公開部分のお土産:
エクセル1枚展開

つらつらと書いてまいりましたが、先ほどの《スネークアイ・エクセル》1枚からの展開過程をご紹介して無料部分を終了とします。

これから触ってみようと思っている方の、或いはまったく知識のない方の食指を動かすきっかけになるよう願っています。

展開ルート
1.《スネークアイ・エクセル》を召喚してサーチ効果→《蛇眼の炎燐》をサーチ
2.《蛇眼の炎燐》の特殊召喚効果→サーチ効果→《原罪宝ースネークアイ》をサーチ
3.《蛇眼の炎燐》で《リンクリボー》をL召喚、《蛇眼の炎燐》を永続魔法に
4.《原罪宝ースネークアイ》で《スネークアイ・オーク》を特殊召喚し蘇生効果、《蛇眼の炎燐》を蘇生

ここまでは何も考えずに全力展開

5.エクセルorオークを必ずどちらかは残して《閉ザサレシ天ノ月》→《魔を刻む鎮魂棺》とL召喚。
6.《魔を刻む鎮魂棺》で《魔を刻むデモンスミス》を特殊召喚→《魔を刻む鎮魂棺》を装備。装備カードをエクセルorオークのリクルート効果のコストに充てて《蛇眼の炎龍》を特殊召喚

「リクルート効果持ち+悪魔族・光属性モンスター+墓地にデモンスミスLモンスター」とすることでリクルート効果のコストをちょろまかす動きは頻出です。

7.《魔を刻むデモンスミス》+《蛇眼の炎龍》で《刻まれし魔の大聖棺》をL召喚→《蛇眼の炎龍》の蘇生効果。

8.《刻まれし魔の大聖棺》で《閉ザサレシ天ノ月》と《魔を刻む鎮魂棺》を戻し《刻まれし魔ラクリモーサ》をF召喚→効果で墓地の《魔を刻むデモンスミス》を手札に回収→効果で《刻まれし魔の詠聖》をサーチ。
9.《刻まれし魔の詠聖》を発動して《魔轟神ルリー》をサーチ→そのまま捨てて蘇生効果。《魔轟神ルリー》をリリースして《リンクリボー》を蘇生。
→こうすることで墓地に《魔を刻むデモンスミス》の蘇生効果のコストを用意。

10.スネークアイモンスター2体で《マスカレーナ》をL召喚。
11.《魔轟神ルリー》を戻して《魔を刻むデモンスミス》を蘇生。

12.《刻まれし魔の詠聖》の墓地効果で《刻まれし魔ディエスイレ》をF召喚→《刻まれし魔の大聖棺》を装備。
13.《I:Pマスカレーナ》+1体で《賜炎の咎姫》をL召喚→効果で《蛇眼の炎龍》を蘇生→《蛇眼の炎龍》の効果で《I:Pマスカレーナ》を貼り付け。
14.《刻まれし魔ディエスイレ》の効果を発動、効果無効になった《賜炎の咎姫》+残りの1体で《召命の神弓ーアポロウーサ》をL召喚して展開完了。

最終盤面
《召命の神弓ーアポロウーサ》(素材2体)
《刻まれし魔ディエスイレ》(《刻まれし魔の大聖棺》装備)
《蛇眼の炎龍》
《I:Pマスカレーナ》(永続魔法状態)

墓地
《原罪宝ースネークアイ》
スネークアイモンスター3種
《魔を刻むデモンスミス》
《刻まれし魔ラクリモーサ》
《リンクリボー》
《賜炎の咎姫》

所感と展開バリエーション
盤面もさることながら、墓地に《原罪宝ースネークアイ》、《蛇眼の炎龍》の蘇生先となる種々のモンスターたち、デモンスミスリソースと、リスタートのための資源が潤沢に残り《賜炎の咎姫》も妨害として控えています。一度展開を通してしまった後の継戦能力の高さが、現代遊戯王たる所以なのだなと思いますね。死ななきゃ勝てる世界。

素引きして嫌なカードを排する意図で《蛇眼の大炎魔》を外しているのですが、これがあると《原罪宝ースネークアイ》ではなく《蛇眼神殿スネークアイ》サーチで同じ盤面に辿り着きます。

どこで妨害を踏んでも致命的なこけ方を防げるので、このルートを書いたそばから次の日には採用している、なんてこともあるかもしれません。

では、無料公開はここまでにて。
お楽しみいただけましたでしょうか?

例の如く力を入れて書きすぎ公開が遅くなり、気付けば改訂も直近に差し迫るという間の悪さ。そんなこんなで「有料部分を購入してまで読むほどではないかな?」と思う方も少なくはないと思います。

それでも、ここまで読んでくださりありがとうございました

この先を読んでいただければエクセル以外の展開や行動権を複数持っている時の動かし方、改定でダメージを受けた際のリペア案など記載しております。後悔させない内容になっている自負はありますので、購入を検討いただけたら幸いです。

目玉は「エクセルorディアベルスターからニビルをケアしながらウーサディエスイレを目指す展開」です。有料部分すぐのところで話しています。

ノンユーザーの方も是非読んでみてくださいね。

ニビルケア展開:エクセルorディアベルスターから

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