未界域暗黒界について少しだけ

遊戯王を始めてCSに出始めて以来一番勝たせてくれているデッキを紹介します。

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未界域モンスターを軸にしたマジックテンペスターによる先攻ワンキルです。サイドはちょくちょく変わりますがメインとエクストラまでは最近ずっとこれで固定です。

初めて大会に持ち込んでから4ヶ月。その間の際立った戦績としては、
優勝×2(個人×1(同率)、2人チーム×1)
準優勝×5(個人×3、2人チーム×2)
3位×1(2人チーム)
ベスト4×1(3人チーム)
というところ。もちろん負けるときは負けてます。


そもそも未界域とは:
「よく知らないけど展開に運が絡むイメージ」
「Gを打ったらデッキを枯らされるらしい」
「そもそもアザトートなくなって生きてるの?」
「対戦した時は眺めてたら勝手に止まった」
人によって抱くイメージは様々かもしれませんが、ありがちなワードで『展開系』デッキの一種に位置付けられます。
天敵の増殖するGへのアプローチが他とは大きく違い、打たれたらデッキを枯らすことを目指す変態デッキ

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※墓地効果の使用済みを分かりやすくしようと使っているマーカー、しかも借り物。オゴポゴ?ワーウルフ?知らない子ですね...

構築経緯:

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これらの登場で生半可な展開系に対する風当たりが強くなり、それなら相手にターンを返さなければいいと思い至ったからです。
ただドラグーン禁止に伴い一滴が減少傾向にあるので、今となってはその限りじゃないと思っています。

強み:
デッキを掘り進める力と盤面を形成する力の両立を叶える太いメインギミック。本来であれば引けたらラッキー程度の制限カードなども、ゲームを続けるうちに自然に手札に入ります。
また展開と継戦行動が同時に行われるため、後手の手数は他の環境デッキと比べてもNo.1だと自信を持って言えます。

弱み:
どんな相手にも負け得ることです。未界域の手札効果を当て続けられることはすなわち死を意味します。
またデッキの中がほぼメインギミックで占められているため、「構造上の事故」は起きづらいデッキです。しかし捨てられるカードや引くカードによって展開が止まる「性質上の事故」が一定数起こります。
未界域を減らしてドローソースを増すなど構築で後者を緩和することはできますが、やりすぎるとデッキ全体としてのリンク数が少なくなり、強みを消すことにもなるため塩梅が難しいところです。

環境デッキとの相性:
(2020年10月リミットレギュレーション/カードプールはWPP2020まで)
先攻はやることが変わらないので大体割愛してます。

・シャドール/召喚教導
現環境を形作っていると言っても過言ではない教導要素を搭載したデッキたちです。現在はシャドールが数を減らしつつあり、その安定感を背景に召喚教導が環境トップの座をキープしていますね。

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シンプルにきついのでメインから調査報告などの回答を用意。サイドチェンジ後も厚めに見られるように構築しています。

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モスマン取引で落ちた時、墓地に触られるため厄介。
じゃんけん五分五分でCSでまだ負けた記憶はありませんが、総じてシャドールは不利寄りのデッキです。

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的にしづらいキュリオスを早めに立てシラユキを落とすことを意識。墓地シラユキ成立後はパニッシュメントの対象モンスターをシラユキで除外し、EXデッキから落ちるモンスターが生むアドバンテージを抑えながら戦います。

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最近の召喚教導からはシャドールギミックが抜けており、普通の中低速デッキを相手にしているのと同じ感覚。まだ有利対面と判断するには試行回数不足。

・エルドリッチ/オルターガイスト
いわゆる罠ビート系。こちらの1手数に対して1妨害のデッキは有利と捉えています。最近はエルドリッチの増加が関東側でも見て取れます。

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エルドリッチのスキルドレインが課題ですが、フェニックスで割りに行ってシラユキで逃がしたりアクセスを場の自身コストで打ったりして抗います。
エルドリッチ戦は三戦の才が腐りがちで、サイドからどの程度誘発を増してくるかも人によるのでそこだけ難しい。

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オルターは通告やプロトコルで手札効果の発動自体を止めてくるなど、独特のカバー範囲がエルドリッチとの違い。

・十二獣
ドランシアの釈放とアーゼウス登場で大躍進を遂げたデッキ。誘発多めなので先攻かなり動きたくない寄り。後攻は不格好でも殺せば終了なので進んで後攻を取ることも多いですが、サイドに置かれている異次元グランドなどは嫌なカードです。

・サンダードラゴン
WPP新規から盤面に天球の聖刻印を追加してくるようになったご長寿デッキ。マッチ単位できつくならないように構築していますが、相性は正直微妙です。

・プランキッズ
このデッキも1枚初動を多く有し自由枠が多いなど、十二獣と共通する点が。つまりやりたくないデッキということですね。主な妨害のハウスバトラーが強かに刺さるのに加えて手札誘発の存在。環境相対で見た時の立ち位置はそこまで優位なものには見えませんが、対面するのは嫌。まごうことなき不利対面です。

・展開系(魔救、電脳堺)

誘発が入らないので一番当たりたくない相手。
そもそもこの手のデッキが環境に少ないことを前提としたデッキ採択のため、当たったら事故と割り切って手番決めに命運を委ねます。
妨害数以前にそれぞれが立ててくる深淵やVFDが無理で、電脳堺はVFDが2体立つことが分かったので割り切ってオーバーディレイを抜きました。正真正銘相手の事故頼み、対策ゼロです。
これらのデッキはサイドも含めて誘発が少ないため、先攻を取れた時は気持ちよく回させてくれるいいやつ(お互い様だと思う)。
対面相性とは関係のない話ですが、未界域に次ぐリンク数の多さに強みを持つSPYRALには若干のライバル意識を持っています。

まだまだ抜けているデッキもあるかとは思いますがこんなところで一旦締め。

後書きとお願い:
自身が使ったデッキについて何かしら書くのがほぼ趣味になっている僕ですが、決まったルートもなく抽象的なデッキでまとめるのが困難だと判断し、半ば見切り発車で「よいところ紹介」と「各対面との相性まとめ」を書き殴ってみました。
最近は各CSで動画に出る機会も増え、それ絡みで声をかけていただくことも多くなり大変ありがたい限りです。
デッキ自体に興味を持っていただくことも多く、きちんと解説が書けたらいいなとも思っています。Twitterに質問箱なども紐づけてありますので、どんなことが書いてあったら分かりやすいかなど、リクエスト的なものをいただいて参考にさせていただけたらなと考えています

この記事は元より投げ銭記事として執筆したものになります。
部分的にでもためになる部分があった方、未界域に少しでも興味を持てた方、応援してくれる方は投げ銭をよろしくお願いします。

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