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ニューヨーク近代美術館ーMoMA

ニューヨークに着いた翌日の2月17日には、目的地のひとつであるMoMAへ行った。ホテルのフロントの人は地下鉄を勧めてくれたが、ミッドタウンからは歩けない距離ではないなと思い、グーグルマップを頼りに歩く。街を歩くのはいろんな刺激があって好きだ。チャイナエアーの出発遅れや乗り継ぎ便の変更で到着が約半日遅れて4時間くらいしか寝てないけど、気分は良かった。
MoMAは6階あって各フロアごとにテーマがある。企画展は最上階で下からプロダクトデザイン、常設展、コレクション展などを順に観ていく。企画のBruce nauman回顧展はインスタレーションを中心としたドローイングなど舞台装置を思わせるような作品で圧倒された。しかし、それ以上に心を動かされたのは、見慣れていたはずの近現代の作品だった。図録の中のそれとは違い、目と鼻の先で見ると細かい筆づかいや微妙な凹凸などのマチエールから、そして画布そのものから作家の鼓動が聞こえるようで感動的な体験だった。作家がかつて立っていた距離と同じ距離に自分が立っていると思うとそれだけで涙がこみ上げてきた。

館内のカフェでビールを飲み一息ついたらもう夕方。帰りもまた夜の街をぶらぶらしながらホテルに向かう。エンパイアステートビルから見る夜の街はとても綺麗だった。

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