本日の猫たち #077(猫と暮らして身についたスキル)
猫たちと一緒に暮らすということは、メリット、デメリット両方ありますが、そのデメリットが意外なメリットを生み出すことがある気がします。
まず猫たちと暮らす上で私が感じたデメリットは猫がなんでも囓るということです。(といっても囓るのはうちの三匹のうち兄猫だけですので、猫が皆そうというわけではありません)
特に困るのがケーブル囓りです。
「出しっぱなしにしている人が悪い」と言われると、確かにその通り。人間側に非があるのは間違いないのですが、驚いたのはそのスピードです。
楽しみにしていたヘッドホンが届き、開封作業をしていたときのこと。インターホンが鳴り(宅急便)、対応していたわずかな隙(1分未満)に、どこからともなくやってきた兄猫により、ヘッドホンのケーブルが断線。
使いものにならなくなりました。
そのときのショックはいまだに忘れられません。
嚙みちぎる工程は「ガジガジガジガジ……」ではなく、「ガジッ」「ブチッ」の一瞬なのです。
対策を講じ、PCのキーボード、マウス、イヤホン等、いろんなものをワイヤレスにしたり、ケーブルカバーで保護したりすることで、断線の被害は減りました。
が、完全に油断しているときに、やられるわけです。
先日のこと。
夜の運動会で大興奮の兄猫が私の仕事用PCのワイヤレスマウスを蹴飛ばし、サッカーボール代わりにし、破壊しました(ああああ……)。
マウス無しでもある程度の作業はできますが(タッチパッド、ショートカットキー利用)、私の場合、作業効率が落ちるので、古い有線マウスを引っ張り出して作業をしていたら……やられました。
猫と暮らすというのは、上記のようなデメリットもありますが、メリットもしっかりあります。
なにかと言いますと、「はんだ付けのスキルが身についた」ことです。
皆様ははんだ付け、やったことおありでしょうか。
私は生まれてこの方、一度もありませんでした。これまでお世話してきた動物たちは一度も断線をやらかさなかったので(兄猫……)、はんだ付けがどんなものかも具体的には知りませんでした。
が、同じく猫による断線被害でお悩みの猫飼いさんから「ケーブルの修復なら、はんだ付けで意外と簡単にできる」ということを聞き、はんだ付けセットを購入。
動画などで勉強しました。
やったことある方はご存知かと思いますが、ケーブルの被覆を剥くと、中に色の違う線が四本入っているので、同じ色同士をつなげばいいのです。
赤は赤
青は青
白は白
銅は銅
(イヤホンのときは、赤・青・銅の三本でした。この作業をやっていると、ちょっとだけ爆弾処理班の気持ちが味わえます)
線をよじり合わせて絶縁テープを巻くだけでも、復旧できることもありますが、念には念を入れて、はんだ付けをし、テープを巻いて保護します。
予想以上に簡単にできたので、驚きました。
もちろん、新しいものを買ったほうが手っ取り早いのですが、使えなくなったものが(自分の手で)蘇る、というのは感動物です。
これでどれだけケーブルやコードを囓られても大丈夫! とは決して思いませんが、スキルを身につけられたことで、万が一のときでも一安心できます。
私は完全素人の初心者ですので、上のやり方が正しいかどうかは、実際のところよくわかりませんが、猫の断線被害でお困りの方は、はんだ付けを試してみる、というのも一つの手ではないかなと思います。
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猫たちと暮らしていくと、意外なことですが、「物を大切にする」ようになりました。猫に壊されてしまったものでも、「意外と自分で直せるんじゃないかな?」というほうに目が向き、修復技術が上がっていきます。また自分で修復できる、ということで「やられた!」という怒りが軽減します。
(ま、いいや。直せばいっか、となる)
壊されたのを機に新しいものを買う、というのも悪くないので(猫が「断捨離」の機会をくれていることもあります)、そこの判断は人それぞれだと思いますが、直せたものに対しては愛着が湧くので、もう少し大切に使おうという気になります。
そういう意味で、猫たちは「物を大切にする重要性」ということを自分が悪役になることで、人間に教えてくれているのかな、という気も一瞬したのですが、錯覚かもしれません……。
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