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本日の猫たち #064

本日もうちの兄猫と妹猫の話です。
兄猫が自分の毛繕いをほかの猫たちに任せてしまう、という話は過去に何度かお話ししているのですが、また本日も同じことが。

毛繕い中になにかを思い立った兄猫。

「そうだ。続きを妹猫にやってもらおう」


兄猫は毛繕いが面倒になると、先住猫、妹猫のところに行き、「舐めて」と要求します。
成長するにつれ、そのやり口がだんだん巧妙になってきたなと感心します。

一人で毛繕いしていた妹猫のところに行った兄猫。
「僕が舐めてあげるよ」と、妹猫の顔を舐めます。そうすると自動的に「じゃあ、私も」と妹猫が舐めてくれるのをわかっているからです。

自分から妹猫を舐め、妹猫のお返しを待つ兄猫


毛繕い(アログルーミング)は愛情の証なので、兄猫が舐めると、妹猫も舐め返します。でも気がつくと、舐めているのは妹猫だけだったりするのです。

「僕、眠くなっちゃった」というふりをして、妹猫への毛繕いを途中でやめる兄猫


今日も妹猫が兄猫を舐める姿を何度も目撃しました。

一度スイッチが入ると、徹底的に舐める妹猫


「やってらんないわ」と、やさぐれ感満載の妹猫(左)


妹猫には「兄猫を舐めない」という選択肢もあるのですが、愛情の塊の先住猫の薫陶を受けたのか、妹猫もつねに見返りなく兄猫に愛情を注ごうとします。
妹猫の場合、先住猫と違って、ちょいちょい心の声が表情に出るのが、見ている側としてはおもしろいです。

動物は人間のように言語をしゃべりませんが、一緒に暮らしていくうちに、声や表情、動き、空気感でなんとなく感情や、(飼い主に)伝えたいことがわかってくるようになります。

猫たちを見ていると、
「本当に大切なことは言葉で伝えないといけない」というのは人間的な考えで、動物界では
「本当に大切なことは言葉を使わなくても通じる」
のかなと思ったりします。


そっとそばにいたり、そっと舐めたり、そっと添い寝したり…。
そんなさりげない行動が「大好き」という感情を、言葉を発するより、より強く、ストレートに伝える気がします。

人はふつうの動物たちより知能が高く、複雑な思考ができ、言語を操れるようになった分、なにかと難しく考え、物事を複雑化してしまうのかもしれません。
猫たちを見ていると、ごちゃごちゃ考えるより、楽に、シンプルに生きるのが一番だな、とつくづく思います。



そういえば、以前もお話ししましたが、うちの兄妹猫はほとんど鳴きません。猫たちはお互いのコミュニケーションをとるために鳴き声は使わず、人間に要求を伝えるために鳴きます。つまり、猫の「ニャー」は母猫、人間用なのです。

ということはうちの猫たちが私の前で鳴かないのは「こいつは鳴かなくても話が通じるやつだ」と、認めてもらっている。もしくは、猫たちに人間扱いされていない……のかもしれません。

妹猫は心のアオシス、先住猫の近くに移動
上から兄猫、先住猫、妹猫


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今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます☺

だいたい毎日更新の「本日の猫たち」を2日お休みしてしまいました。「猫ちゃんたち大丈夫ですか?」とメッセージをくださった方、ありがとうございます。うちの猫たちは元気でやっています。(が、飼い主がいっぱいいっぱいでした…)
「だいたい」毎日更新ですので、たまにお休みすることもありますが、戻ってきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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