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本日の猫たち #393(毛玉ボールの誤解と兄猫の話)

お盆ですね。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

飼い主はお盆で帰省した知人(猫を飼ったことがないけれど、猫動画好き)と会い、愛猫たちの写真や動画を見せたのですが、いろいろと会話が噛み合わないので、「?」と思っていました。

兄猫(右)の毛繕いをする妹猫(左)

知人「猫って毛玉吐くんでしょ?」
わたし「吐きますね」
知人「猫飼っている人って、それでボール作るんでしょ? すごいよね」
わたし「?」
知人「毛玉ボールよ。ネットでよく画像を見るんだけど」
わたし「!」
知人「よく胃液がまじったものをまるめられるなって。猫を飼っている人の猫への愛情ってすごいよね」

言葉を失う、というのはこういうときに使う表現なんですね。

……いやいやいや、確かに猫は毛玉(毛繕いした毛の塊)を吐きますが、さすがの飼い主でも(わたしの場合)、吐瀉物を素手では触れませんし、衛生的にもアレなので、そんなもので猫たちを遊ばせたりしません。

知人「えー? でも猫が吐いた毛って、毛玉っていうんでしょ?」


あー……なるほど。
もしかすると猫を飼っていない方の中には、猫の毛玉のことを誤解している方が一定数いる?……のかもしれません……。
(ちなみに上記の知人は天然なところがありますが、学歴はある方なので、知らない人は純粋に知らないのかもしれません)

確かに猫は「①毛玉」を吐きますし、「②毛玉」ボールで遊びますが、この①と②の毛玉は別ものです。

①毛玉:毛繕いで飲み込んだ毛(の塊)
②毛玉:ブラッシングなどの、猫の抜け毛を人間がまるめて作ったもの

ブラッシングの抜け毛で作った②毛玉ボール
先住猫(左)と兄猫(右)


という話を知人にしたら、「そうだったの!」と驚かれていました。
いや、どんな愛猫家であっても、さすがに吐瀉物でボールを作ったりはしません。
わたしはこの方に、うちの猫たちの毛玉ボールの写真を送ったことがあるのですが、きっと「飼い主が吐瀉物をせっせとまるめて、乾燥させて作ったんだな」と思われていたのですね……。
(そんな汚いことは、さすがにしない……)

××年来の誤解がとけてよかったです。


***

その後の話。

上記の知人とランチをし、帰宅したのですが、今日の最高気温は35℃だったので、外を出歩くのはさすがにぐったりしました。
暑い上に湿気で空気が重く、帰宅してからやる気が出ないので、20分ほど仮眠をとろうと横になったら、兄猫がしっぽを立て、とことこやってきました。

珍しく飼い主のところにやってくる兄猫


「きゅーん、きゅーん」と鳴いて、飼い主のところにまっしぐら。
あら、珍しい。冬でもないのに添い寝してくれるのかなと思っていたら、飼い主の顔を見るなり、全身を震わせ、けほっごほっ……と、やおら咳き込みはじめました。

これは吐く!!!(飼い主の勘)

瞬時に確信した飼い主は、夏バテが嘘のように勢いよく飛び起き、兄猫の足下にあった充電中のスマホとタブレットをどかし、マイクロファイバータオル(雑巾用)をつかみ、惨事に備えました。
(猫は吐く生き物です…)

けほっごほっ……がっ……!

全身を波立たせ、吐いたものは……立派な毛玉。

長毛の兄猫はいつも先住猫と妹猫に毛繕いを任せっぱなしだったのですが、最近は自分でも毛繕いをするようになったのだと、感慨深く思いました。

兄猫「たまには自分でも毛繕いします」

幸い、一回ですんだので(妹猫は移動しながら吐く……)、掃除が楽で助かりました。

前々回の我が家の猫集会の後半、飼い主は特別参加し、「吐くときは飼い主のいる場所でお願いしたい」「隠れて吐くと、あとで掃除が大変になるからやめてほしい」と訴えたのですが、もしかすると兄猫はその言葉を忠実に守ってくれたのかもしれません。

吐いた後、なぜかしょぼくれている兄猫


そして掃除が終わった後、はっと気づきました。
なんと、眠気が吹っ飛び、疲れがとれていたのです。

強制的に動かされることで、逆に体が楽になるっていうことがあるのですね。……仕方がないので、仕事をすることにしました。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。
気が向いたら、またのぞいてやってください。
皆様、良いお盆(休み)をお過ごし下さい。


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